全日本選手権自転車競技ロードレース2019の一連の流れについて思うこと

軽いコラム的な記事です。

 

今年も全日本選手権が終わりましたね。

 

大雨の中、最後は新城選手と入部選手のスプリント勝負になり、入部選手の見事な差し切り勝ちで幕を閉じました。

 

2位の新城選手も、3か月前の落車による大ケガからの復帰初戦で、それを感じさせないすさまじいパフォーマンスを披露し、「負けてなお強し」を印象付けたレースでした。

 

しかし、その結果にTwitter上でケチがついている現状だったりします。

 

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レース展開について、物言いが・・・

 

発端は、レース展開にありました。

 

レース途中、優勝争いが入部選手、新城選手、横塚選手の3名に絞られてから、7割近くを新城選手が牽き、ツキイチで力をためていた入部選手がスプリントで差したということで、「それってありなの?」という議論に発展しています。

 

 

J SPORTSさんのツイートのリプ欄が荒れたんですね。

 

それに対して、ロードレースにガッツリと取り組んでいる方々から「ロードレースのことを分かってないやつが何言ってるの?」「レース全部見てもの言ってるの??」という怒りのツイートが飛び交っているという展開です。

 

 

いいねの数がそこそこついていた代表的なツイートはこんな感じでしょうか。

 

実際に、私がレース結果を聞いて感じたこと

 

私は、ガッツリとロードレースを観戦する身ではありませんし、競技として参加するわけでもないライトなファン層に属する人間です。

 

「全日本選手権があるんだな~」「新城選手と別府選手も出るんや~」「ちょっと結果は気になるな」ぐらいの感覚。

(実際に会って一緒に走ったこともある乗り気さんが参戦しているという点が、特殊事情としてありますけど・・・)

 

実際のレース中は、TLに流れるリップさんの情報をチラ見しつつ、レース終了後に奥さんから結果を聞いたぐらい。

 

で、ここからがポイント。

 

私みたいなライト層は、レースを一からすべて見ません。

 

さらに、結果だけ聞くとこういう伝わり方になります。

 

「新城選手が7割牽いて、最後にスプリントで差されて2位やった」

 

これ、実際にロードレースにまったく関心のない奥さんから聞いた結果に関する内容をそのまま文字に起こしてます。

 

優勝した入部選手の名前は出てきませんし、新城選手が7割牽いたという部分が強調されているように思います。

 

実際、上記の内容を聞いて、私も「あら、それってありなん?」と感じました。

 

奥さんがどのメディアを見て、私に結果を伝えてくれたのかは分かりません。

 

実際、新城選手が7割牽いていたという情報が事実なのかは分かりませんが、ロードレースについて深く知らない人間には、そのようにしか伝わらなかったというのが事実です。

 

奥さんが目にした記事が、たまたまそういう目線で書かれた情報だっただけかもしれませんが・・・

 

今大会は「大ケガから復帰した新城選手の激的復活優勝」を望んだ人が多かったという事情もあり、新城選手を軸にした記事が多かったのかもしれません。

 

レース展開や駆け引き、暗黙の了解などを理解したコアなロードレースファンからすると、「全然違うよ!!」「パンチャーの新城選手がスプリンターの入部選手に勝つには、スプリント勝負にならない展開をつくらないといけなかったんだよ!!そういう展開にさせなかった入部選手が強かったんだよ!!」というのは、理解できます。

 

しかし、ライト層には「ロードレースって、長いこと牽いてもらった後に最後だけ差すのって紳士協定的にアウトじゃないの?」と疑問に思った方も多かったのではないでしょうか?

 

私もクリテリウムやエンデューロなどの入門カテゴリーに参加したことがありますので、事前にネットで調べたことがあるんですね。

 

いわゆる「タブー」が何かということを。

 

すると、書かれているんですよ。

 

「牽かずに自分だけ楽をして結果を出すのはダメ」とかね。

 

ルール上存在しないはずの「暗黙の了解」という厄介な代物が、ロードレースをややこしくしている気もします。

 

ライト層は、こういった知識を微妙に手にしているために、あらぬ方向に向かうことがあるように思います。

 

今回の件も、そんなライト層の方が100%正論だと思って発言したことではないかと思います。

 

優勝者を愚弄する発言は許されるものではないですけどね。

 

これが、さらにライトな初めてロードレースを見ましたという方であれば、「最後まで抜けずにいた人が最後の直線でついに抜くことに成功した逆転勝利」という風に見えるはずなので、ある意味、素直な受け取り方で終われるのかもしれませんけどね。

 

残念ながら、全日本選手権に興味を持つ方の中に、超ライト層はほとんど存在しないような気はしますが・・・

 

現状、全日本選手権ロードレースが、超ライト層にリーチしているようには見えません(これも現状のロードレース界の課題な気がします、観戦者少ないですもんねぇ・・・)

 

お客さんがいないと、スポーツ興行は成り立ちません。

 

ですので、私のようなライト層をいかにコア層に取り込んでいくかを検討することが、ロードレース界の未来を決定づけることになるのではないかと思います。

 

そんな中、コア層がライト層を批判しているだけでは、明るい未来はやってこないのでは?と感じた次第。

 

ライト層へロードレースとはなんぞや?ということを啓蒙していくことが重要なのでは?

 

サッカー界もこの問題に直面しているように感じます。

 

言い方は悪いかもしれませんが、いわゆる「にわかファン」問題ですね。

 

にわかファンというキーワードは、悪い意味で捉えられることが多いように感じます。

 

「観戦初心者で知識も浅く、楽しく騒ぐことを目的にしている人たち」ぐらいの認識でしょうか?

 

古参となるコアなファンからすると、「本質も理解してないくせに、知った口をきくな」となるアレですね。

 

しかし、にわかファンは「コアファン予備軍」でもあります。

 

既に興味を持ってくれている、いわば「金の卵」です。

 

興味がないという人にリーチし、興味を持たせることはとてつもなく難しいですからね。

 

既に興味を持ってくれているというだけで価値あり。

 

そんなにわかファンに足りないのは、知識だけです。

 

飽きさせないように、より楽しめるように知識を植え付けることができれば、コアファンに昇格してくれる可能性は高い。

 

そんなにわかファンに、喧嘩腰で上から目線で正論を吐くことがロードレースの未来に寄与すると思いますか?

 

「いや、こういう駆け引きがあって、双方、勝利のためにありとあらゆる策を講じている結果がアレなんですよ」とライト層には見えていない部分を同じ視点から優しく教えてあげた方が、お互いにとってよい結果をもたらすのではないかと私は思います。

 

現時点では、各選手や関係者からの発信ではなく、発信力のある解説を担当されているような方から解説があれば、効果が高そうに思うのですが・・・

 

そして、全日本選手権で起こったことを、より理解してもらうために解説番組を作成し、YouTubeにアップとかどうですかね?

 

昔、YouTubeにアップされていたことがあったのですが、全日本選手権2017の舞台裏を解説するようなTV番組を見たことがあります。

 

上位争いをした5名ぐらいの選手のインタビューを織り交ぜながら、コース上にあるアタックポイントやレース展開についての解説があり、その時々の各選手の思惑がインタビューで語られるという非常に分かりやすく、かつ、おもしろい番組でした。

 

今は削除されてしまったようですが・・・

(著作権の問題かと思われます)

 

ぜひ、そのような番組を全日本選手権2019年版で作成してほしいですね。

 

つい最近に解説された期待のロードバイクチャンネル、GCN JAPANでやってくれないかな~

 

土井ちゃんの解説で、上位3選手のインタビュー付きとか熱くないですか?

 

永久保存版になると思うんですけど。

 

で、そういう動画が1本あれば、コアファンはライト層に対して「とりあえず、これを見てくれたらロードレースのおもしろさが分かるから」と言って、その動画を紹介すればいいだけになるという好循環を生むのではないかと。

 

ライト層とコア層が、お互い歩み寄りやすいような環境作りが進むことを切に望みます。

 

そんな流れができればいいな~というお話でした。

 

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