ロードバイクの速さ(パワー)の目安、ワット数やパワーウエイトレシオとは?

ロードバイクを始めて慣れてくると、ヒルクライムに挑戦される方、レースに参戦される方など速さを求めるような楽しみ方をされる方も多いと思います。

 

そこで気になり始めるのがパワー。

 

ロードバイクの先輩たちが、「〇〇〇ワットで踏んでた」とか「〇倍で踏んでた」という会話なり、SNSでの投稿を見聞きしたことがあるのではないでしょうか?

 

ロードバイク初心者からすると、「なぜ〇〇km/hぐらいで走ってた」とスピードで言うてくれたら分かりやすいのになぜ?というお話なわけですが・・・

 

スピードを意識して走り始めるとすぐに気付くことですが、ロードバイクは風の強さ、向きなどに大層影響されやすく、同じ場所を同じパワーで踏んでいてもスピードが10km/h以上変わるなんてことがざらにあるんですよね。

 

最近、ソロでアワイチしてきたんですけど、西海岸で猛烈な向かい風にさらされまして、膝が痛くなるレベルで踏まされても20km/hしか出なかったんですけど、ゴール直前の進行方向が変わった瞬間、40km/h出たというエピソードがあります。

 

なので、スピードは指標として、あまり意味がない。

 

自分自身の負荷の基準として心拍数が使えるわけですが、心拍数も人によって基準値が異なります。

 

私と私の奥さんを例に挙げると、私の心拍数+20が奥さんの心拍数であることが多いです。

 

その日の体調にも影響されますしね。

 

様々な理由により、他人との比較を行う際はパワーがいいですねというお話です。

 

厳密には、パワーと体重の比率が1番指標として使いやすいのですが。

 

そのようなパワーにまつわるお話をしてみたいと思います。

 

ロードバイク初心者の方が、ベテランさん達の話題に少しだけついていけるようになるための用語講座的なやつですw

 

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パワーを表す際の単位はワット(仕事率)

 

※一応、ワットの話をするので、単位の定義を先に記します。

ロードバイクのパワーうんぬんとは、あまり関係ないので読み飛ばしていただいても問題ありません。

 

ワットは、単位時間当たりにどれだけのエネルギーが使われているかの単位です。

 

ワットの場合、単位時間は1秒あたりと定義されています。

 

仕事率(ワット) = 仕事(J) ÷ 時間(s) の式で算出することができます。

 

ちなみに仕事の単位であるジュール(J)は、102.0グラムの物体を1m持ち上げるエネルギーを示す単位です。

 

日本で定着しているパワーの単位として馬力という単位がありますが、1馬力は、1秒間につき75キロの重量を1メートル持ち上げる際の仕事率を意味します。

 

75000÷102=735.・・・となり、日本での定義は1馬力=735.5Wということになっています。

 

お馬さんにロープをつないで引いてもらい、定滑車を介して75キロの荷物を1m持ち上げるようなシチュエーションをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。

 

驚きなのは、1馬力って大体735Wなんですね。

 

ロードバイクの世界的スプリンターが1500Wぐらい出せるみたいですから、2馬力ぐらいはあるということなんですね。

 

馬に勝つとか人間もなかなかやるじゃないですか!!

 

ちなみにですが、馬といえど、競走馬として有名なサラブレッドは20~30馬力ぐらいあるみたいです。

 

同じ馬でもサラブレッドは超パワーを持ってるということですね。

 

継続できる時間が短いので、1時間における仕事量は期待できませんけど・・・

 

ロードバイクで必要なのは長時間継続的に出力できるパワーであり、その代表的指標がFTP

 

前項の最後に登場しましたが、サラブレッドは20馬力(15100W)程度ということになり、とんでもないパワーのように見えます。

 

しかし、競馬を見たことがある方でしたら分かるとおり、サラブレッドが全力で走れる時間は3分がいいところ。

 

その3分のうちでも、実際に全力疾走できるのは、200m(1ハロン)がいいところでしょう。

 

では、1時間走ることになった場合はどうなるか?

 

きっと、疲れて歩いてしまいますねw

 

となると、仕事率であるパワー、ワット数はガタ落ちします。

 

ロードバイクにおいても同じこと。

 

1秒の瞬間的なパワーが2000Wあったとしても、5時間(グランツールなどのロードレースのだいたいの時間)で継続して出力できるパワーはもっと小さい数字になります。

 

私たちが普段のライドで走る距離は、50kmぐらいざらですよね。

 

必要なのは、1秒間の出力ではなく、1時間、2時間の長時間継続可能な出力なわけです。

 

ということで登場するのが、FTPという指標です。

 

簡単に説明すると、1時間維持することが可能なW数のことです。

 

パワートレーニング(パワーメーターを使って、ローラー台でハムスターすること)をされているベテランさん達の会話の中で、「FTPが250Wで~」というような発言を聞いたことがあるかもしれませんね。

 

訳すと、「1時間の間、でこぼこありながらも平均250Wで踏めるねん、ワシ」という意味です。

 

計測方法は以下の2つ。

 

1.1時間全力走をして、平均パワーを測定する

2.5分全力走を行った後、回復走を実施し、20分全力走を行い、20分全力走の平均パワーを測定し、その平均パワー×0.95する

 

メジャーなのは、2番目の20分全力走みたいですね。

 

1時間は時間がかかりすぎ & 地獄の苦しみだそうでw

 

20分全力走も相当にきついと思いますが、それをこなすことで何が分かるのか?

 

FTP = Functional Threshold Power = 機能的閾値力

 

なんのこっちゃですね。

 

これは、乳酸の処理閾値のことらしいです。

 

1時間の継続的運動は、有酸素運動に属します。

 

乳酸の処理が間に合う = 乳酸が溜まらずに足が回る状態を継続できるということで、計測されたパワーは1時間を超えても継続的に出力できるはずということのようです。

 

ということで、数時間走り続けるロードバイクにおける戦闘力と言ってもいいかもしれませんね。

 

パワートレーニングにどっぷりな方々が、FTPを意識するのはこういう理由によります。

 

初心者にとっては、数字だけ聞いてもすごさが伝わらないんですけどねwww

 

しかし、本当の意味での戦闘力は、FTPではないのです・・・

 

リアル戦闘力、パワーウエイトレシオ

 

FTPは1時間の平均パワーのことですから、その数値が大きければ強い人!!という解釈ができそうなもの。

 

しかし、そんな単純な話ではないんですね。

 

というのも、自転車におけるパワー(W数)は、トルク×ケイデンスで算出されます。

 

ケイデンスは、某ロードバイクアニメで有名になった用語なのでみなさんご存知だと思います。

 

ケイデンス = 1分間にクランクが回る回数

 

ですね。

 

では、トルクとは?

 

トルクは、最初の項で登場した仕事(ジュール) = 力のモーメントの回転版です。

 

ロードバイクにおけるトルクとは、ペダルにかける力×クランク長になります。

 

クランク長が関係するのは、てこの原理ですね。

 

回転体の中心から伸びる物体の長さが長いほど、回転させるために必要な力は少なくて済むというのは感覚的に分かるかと思います。

 

話を戻しまして、クランク長はセッティングの話なのであまり要素として大きくありませんが、ペダルにかける力については、ライダーのペダルを踏む力そのものとなります。

 

ペダルを踏む力 = ライダーの体重 + ライダーの踏力となりますね。

 

注目すべきは、ライダーの体重が影響するということです。

 

単純に、40kgの軽いライダーより80kgの重量級ライダーの方が出力が大きいということです。

 

しかし、ロードバイクが運搬するものはライダー自身です。

 

重いものを運搬するのであれば、それだけパワーが必要ですよね?

 

ゆえに、FTPのW数だけでは、ロードバイク乗りの戦闘力を正しく表現できないのです。

 

そこで、重量も考慮に入れた指標が登場します。

 

それが、パワーウエイトレシオです。

 

自動車、特にスポーツカーが好きな方は聞き慣れた用語だと思います。

 

読んで字のごとくですが、パワーと重量の比率です。

 

パワーウエイトレシオ = パワー ÷ 体重

 

パワーは、FTPのワット数が一般的ですかね。

 

FTPが240Wで、体重が60kgなのであれば、パワーウエイトレシオは4.0W/kgとなります。

 

FTPに限定する必要もないんでしょうけどね。

 

どこどこの峠での平均パワーが300Wで、体重が60kgであれば、パワーウエイトレシオは5.0W/kgになりますね。

 

この数値部分を切り取って、5倍のパワーが出てたとか、超有名格闘アニメを文字って、5倍界王拳の使い手というような表現を見かけることがあるかと思います。

 

さて、パワーウエイトレシオがFTPよりもリアルな戦闘力を表す指標となる例を挙げてみましょう。

 

FTPが200Wで体重が50kgのAさんと、FTPが240Wで体重が80kgのBさんがいたとします。

 

FTPの比較だけでは、Bさんの方が強いですよね。

 

しかし、パワーウエイトレシオを求めると、

 

Aさん・・・200W ÷ 50kg = 4.0W/kg

Bさん・・・240W ÷ 80kg = 3.0W/kg

 

となり、Aさんの方が強いということになります。

 

パワーウエイトレシオから見るロードバイク乗りの強さの目安

 

パワーウエイトレシオまで理解すると、ある程度ではありますが、他人との戦闘力比較ができるようになります。

 

そんな考察をされているブログがありましたので、ご紹介。

 

ホビーレーサーの剛脚ピラミッド - つよポタミア
前回の「Mt.富士ヒルクライムのヒルクライム偏差値」でデータ分析を行い、パワーウェイトレシオの分布を示した。出てきたデータから貧脚および剛脚の定義を考えたい。 剛脚とは自転車乗りとして身体能力が高いことを表す言葉である。テクニックやメンタルも含めて「あの人は剛脚だ」という言い方があるかもしれないが、ここではフィジカルに...

 

確かにこんな感じかもしれませんね。

 

日本でもっとも有名なヒルクライムレースかもしれない、Mt.富士ヒルクライムの参加者を参考にしているので、あくまで、レース参戦経験者レベルでの話になるのですが。

 

要は、レースに参戦するレベルに達していない方は、全員貧脚だということです←横暴

 

さぁ、貧脚だ剛脚だなんて気にせずに、ロードバイクを楽しみましょう\(^o^)/←現実逃避

 

ちなみに、上述のブログではヒルクライムをベースに考察されているので、平坦の巡行速度に置き換えてみましょうか。

 

こちらの出力計算をしてくれるサイトの助けを借ります。

 

巡行出力計算

 

冒頭でお伝えしたとおり、スピードはさまざまな要素に左右されてしまうので、平坦無風信号等のストップは一切なしの1時間走という少々現実離れした条件でということだけご了承ください。

 

ある意味、FTPですねw

 

ちなみに、身長165cm、体重60kg、自転車+装備10kgは私がモデルです。

 

さて、ロードバイク初心者が達成するのがなかなか難しいであろう、時速25km/hを達成するにはどれぐらいのパワーが必要かというと

 

 

平均出力が105Wで、パワーウエイトレシオが1.7W/kg

 

剛脚ピラミッドでいくと、圏外レベルですね・・・

 

ロードバイクを始めた当初は、このレベルでもきつかったのになぁ(´;ω;`)

 

 

それでは、次に大きな壁となる平均30km/hでは?

 

 

平均出力が168W、パワーウエイトレシオが2.8W/kg

 

Ave30km/hの世界で、やっと貧脚のちょい上ぐらいですよ。

 

ロードバイク業界、どんなピラミッド構造やねんって話ですよね、本当に。

 

信号もない田舎道の平坦路でもAve30km/hはかなりきついと思います。

 

 

では、参考程度に35km/hまで上げてみましょう。

 

 

平均出力255W、パワーウエイトレシオ4.2W/kg

 

私なら10分すら耐えれないかもぐらいのやつですw

 

ここまでくると、草レースの中・下位クラスであれば優勝できるレベル感ですね。

 

 

大体のイメージ、つきました??

 

最後に

 

ロードバイクにおけるパワーについての本当に基礎的な用語解説、いかがでしたでしょうか?

 

ちょうどパワーについての記事を書き始めたころに、欲張りメンバーのはこPからこのような話題が出まして、「さくっとまとめてね」的な話をされたので、はこPの発言をベースに当記事を書き上げてみました。

 

もともと、はこPはパワートレーニングについての解説をしてくれていたんですけどね。

 

パワーを気にする = パワーメーターの導入 = パワートレーニングの開始

 

みたいなものですから、パワーメーターが手元にないと自分自身へのベネフィットにはならないわけですが、パワーメーターを所有していなくとも、話題に少しついていけるぐらいのメリットはあるでしょうw

 

パワトレを始めたら、NPやLTやVO2MAXやTSSやといろいろな専門用語が飛び出してくると思うのですが、はこPが解説をしてくれたら別記事でまとめたいと思いますwww

 

PS. はこP、添削よろしく\(^o^)/

 

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コメント

  1. はこぶね より:

    さすがアキラさん!あざす!

    中身は僕の理解と同じで問題ありません^_^

    尚、僕の理解が間違ってて苦情が来たら対応よろしくです(°▽°)