ロードバイク乗りにとっての沼といえば、サドル!!
サドル以外にもホイール、タイヤ、インナーなどロードバイク乗りを待ち受ける沼は数多ありますが、サドルだけは別格です。
というのも、サドル沼に嵌りこむ理由が「痛み」だから。
座り心地や重量などで、サドルをとっかえひっかえ試す方はあまり聞きません。
サドルの交換を考えている方は、共通してお尻の痛みかお股の痛みに悩んでいる方がほとんどだと思います。
今回は、私のサドル交換歴とともに、ついに沼の出口に行き着いたかもしれないと思わせてくれた穴あきサドルのよい点、相性がよさそうなライダーの特徴などを解説してみたいと思います。
また、お尻の痛みとお股の痛みでは対処方法が異なると感じましたので、そのあたりも解説してみたいと思います。
ロングライドの敵、お尻の痛み
ロードバイクに乗り始めて3か月もすれば、100kmオーバーライドを目指す方が多いのではないでしょうか?
そして、その目標達成を阻む魔の手の1つ、お尻の痛み。
完成車に付いているサドルが、幸運にも合っている場合はスルーされる問題です。
しかし、現実には半数近い方が直面する問題ではないでしょうか。
私も60kmぐらい走ると発生するお尻の痛みに耐えきれず、1年目にして、初めてのサドル交換を行いました。
その時に購入したのがこちら。
Fizik – Arione R3 サドル
いま思えば、「なぜにこのサドルを購入した!?」と、当時の私を殴りつけてやりたいぐらいですが、18,000円ぐらいで購入したと思います。
フラットで固めのサドルなので、お尻の痛みに悩んでいる人間が購入する代物ではないんですよね・・・
案の定、お尻の痛みが解決することはなく、ず~っと我慢しながらアワイチを繰り返す1年を過ごしました。
フィジーク、アスチュートのテストサドルを試しまくったものの、どれも合わず・・・
そして、とあるブログで「これはよかった」と紹介されていたこのサドルがPBKで爆安叩き売りされていて、「お試しや~」と3,000円ぐらいで購入。
プロ(PRO) ターニックス サドル 142mm
当時、奥さんに「あんた、ケツがサドルから溢れ出しとるで」と精神がかよわき乙女なら部屋に引きこもるレベルの無常な言葉をいただいたこともあり、142mmのワイドサイズを購入。
実は、ワイドサイズを選択したのは間違いだったことが後に判明するのですが・・・
それは後程。
結果、お尻の痛みはかなり軽減されました。
ポイントは、サドルのクッション性だったと思います。
お尻の痛みの原因は、座骨とサドルの接触部による圧迫
お尻の痛みの原因は、座骨とサドルによる圧迫が原因ではないかと思います。
この圧迫を取り除くには2つの方法しかありません。
1.サドルへかける体重の配分を減らす
2.やわらかいサドルを使い、クッションで圧迫を吸収する
1は、私のブログでよく登場する「サドルにどっかり座るな!!ペダルに体重をのせろ!!」という内容です。
そんなこと言われても1年目の初心者ローディーには厳しいですよね・・・
ということで、即効性のある対処方法は2以外にありえないのではないでしょうか。
お尻の痛みを緩和したい時は、柔らかいサドルを試してみる!!
ちなみにお尻の痛みに対して、穴あきサドルは効果がないと思います。
上で記載したとおり、お尻の痛みの原因は座骨部分の圧迫にあると考えます。
穴あきサドルは、座骨部分に穴があるわけではありません。
私の奥さんが使っているアスチュートの穴あきサドルの写真ですが、座骨が接触する部分はしっかりとクッションがついております。
ですので、お尻の痛みを解決したい場合は、穴があるかではなく、クッション性に注目してサドルを選んだ方がよい結果が得られるのではないかと思います。
そして、1年以上の時を経てたどりついたサドルがこちら。
プロ(PRO) ターニックス カーボン アナトミックフィット サドル 132mm
最近、以下の点について不満がありました。
・お股(アリの門渡り?尿道??)が痛くなる
・片方の太腿の内側が、ペダリング時にサドルに接触する
特にお股痛い痛い問題がかなり深刻で、私が目指す乗り方をしようとすると痛みが発生してしまうという悲しい状況に陥っていたのです。
お股の問題は、穴あきサドルにすることで解決するのではないかとずっと考えていたのですが、穴あきサドルってお値段が高いんですよね・・・
ということで、こちらもPBKで値動きを追っていたのですが、奇跡の4,000円台で購入するチャンス到来!!
太腿の内側が擦れるのは、ワイドサイズであることが関係していると考えていたので、132mmを選択。
まさかのカーボンレール仕様がステンレスレール仕様とほぼ同額で叩き売られるというラッキーもあって、カーボンレール仕様となっております。
このサドル、抜群によろしいです。
私の狙い通り、お股の痛みは軽減されましたし、お尻の痛みも耐えれるレベルの範囲内に収まってくれています。
太腿の内側が擦れることもなくなり、快適にペダリングができるようになりました。
私にとっては神サドルとなっております。
あくまで私にとってはですよ。
サドルは個人の合う合わないの差が大きいので、この記事を読んでくださっているあなたに合うかの確証はありません。
ただ、私と同じ悩みを持っている方は、1度試してみる価値はあると思います。
お股の痛みは、腰から前傾する乗り方で発生しやすい?
私は腰から前傾し、お腹を前に突き出すようなフォームで乗ります。
キノフィットを受けてからそのように変わりました。
奥さんも私がキノフィットを受けたタイミングで同じようなフォームに変わっています。
私も柔軟性が足りないので、そこまで違いはないように見えるかもしれませんが、ゼッケン84番の方のお腹がへこみ背中が曲がっているのに対して、私の方が身体が直線的になっているかと思います。(そう信じたい・・・)
で、私と奥さんに共通するのが、以前まではお股が痛くなるようなことはなかったということ。
実際、お腹を前に突き出すようにするとペダルに体重が乗せやすくなる代わりに、お股に感じる圧迫感が強くなります。
その圧迫感を軽減するのに、穴あきサドルが抜群に効きます。
世界のトップレーサーはどんなサドルを使っているのか?
インターネッツで調べてみたもののなかなか見つからず、海外のサイトでやっと見つけましたよ。
Tour Tech 2017: Saddles of the stars!
2017年シーズンの内容みたいですね。
私が愛してやまないサガンは穴あきサドルを使っているようです。
キッテルも同じサドルを愛用している模様。
S-WORKS ROMIN EVO CARBON SADDLE
※こちらはアフィリエイト対象外なので、著作権上、参考画像を貼れません。
上記のスペシャライズドストアのリンクから参照ください。
フィジークのアリオネやアリアンテを使っている選手も多そうですね。
こちらは、穴あきというか溝付きサドルを使っていたり、フラットを使っていたりとさまざまです。
穴あきサドルもだいぶ市民権を得てきた感がありますね。
まとめ
私のお尻&お股痛い痛い問題の終着点が見えたかもしれない!!という喜びと共に、穴あきサドルの利点と痛みに関する考察をしてみました。
私、推薦のPROのサドルもAmazonで購入可能のようですので、最後に載せておきます。
PRO=SHIMANOですので、品質は保証されていますのでご安心を。
PROは、ハンドルやステムなども出していますが、他社製品と比べると安価な価格設定の製品が多いです。
知名度は高くない印象ですが、1度注目してみてもよいかもしれません。
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