6月~9月の期間は、本当に暑い日々が続きます。
特に、アスファルト上で行うスポーツ(ランニングやサイクリングなど)にとっては、熱せられたアスファルトからの熱もあるため、過酷です。
丸焦げになる・・・という表現が誇張ではないくらいに、日焼けと大量発汗により、体力を根こそぎ削られてしまいます。
大量発汗による水分不足、さらに進むと熱中症、熱射病も怖いですよね。
暑い日のライドは、こまめに水分補給+休憩を行い、無理をしないことが大事だと思います。
合わせて、水分補給に関して調べていると、水温に関する有益な情報を知ることができましたのでお伝えしたいと思います。
運動時の水分補給は、5℃~15℃の水分を補給すると吸収がよく、クーリング効果もある
平たくいうと、よく冷えている飲料で水分補給する方がいいというお話です。
私、体温と同じぐらいの水温=生ぬるい水分を補給する方が身体にいいと勘違いしてました・・・
みなさん、運動時の水分補給は冷たい水分の方が吸収がいいという事実、ご存知でした?
保冷ボトルで有名なサーモスとスポーツ飲料で有名なポカリスエットのコラボサイトにて解説されています。
適温は10℃前後のようです。
5℃~15℃であればOK。
ポイントは3つのようです。
1.体への吸収が速く、効果的にクールダウンしてくれる
2.体温の上がりすぎを防ぎ、スポーツパフォーマンスの向上も期待できる
3.夏場などの熱中症対策として、飲みやすく、胃腸への負担がかかりにくい
冷蔵庫に入れてよく冷やした飲料が5℃前後。
10℃は、少し時間を置いたぐらいの水温です。
たしかに、冷蔵庫から出したばかりのよく冷えた飲料をごくごくと勢いよく飲むと、お腹が冷えて痛くなることがあります。
それ以上に冷えた飲料となると、飲む際に口の中が痛くなったり、頭が冷えすぎて痛くなったりとより強く弊害を感じることがあります。
水温が15℃以上になると、吸収が悪くなるというのは実感することができるわけではないので、サーモスさんと大塚製薬さんを信じましょう。
自動販売機の設定温度が5℃前後に設定されているのも、上記のような意味があってのことだと思われます。
ただ、冷たい飲料を飲むと決まってお腹が痛くなるというような体質の方は、無理をして冷たいものを飲まない方がいいと思います。
お腹を壊して下痢になってしまうと、これもまた脱水の原因となってしまいますので・・・
5℃~15℃の間で、自分に合う水温を探るのがよいかと思います。
ちなみに、私の友人の現役ナースさんにも聞いてみたのですが、冷たい飲料の方がいいと思いますよと回答をいただきました。
冷えていない飲料を飲むメリットが思いつかないとのことです。
常温の方がいいと思い込んでいた私にとっては、インパクトのある言葉でした。
・運動時に飲む飲料の適温は、5℃~15℃
・体への吸収が速く、効果的にクールダウンしてくれる
・体温の上がりすぎを防ぎ、スポーツパフォーマンスの向上も期待できる
・夏場などの熱中症対策として、飲みやすく、胃腸への負担がかかりにくい
・冷たすぎると飲みにくいし、身体に負担がかかるので避けるべき
・ぬるすぎると水分の吸収が悪くなるので、これも避けるべき
・ライド中は、冷えた飲み物をこまめに少量ずつ飲みましょう
運動時などの体温上昇が起こる状況以外では、常温での水分補給がよいようです
いつでもどこでも冷たい飲料がよいのかと言うと、そうでもないようです。
冷たい飲料を1度に大量に飲むと、胃腸に負担がかかり、身体に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
普段の水分補給時には、常温の方がよいようです。
猛暑のライドでは、保冷機能のあるドリンクボトルが有効
猛暑日にライド経験がある方は頷いていただけると思いますが、保冷機能のないドリンクボトルの飲み物は、体温!?と突っ込みたくなるぐらいの水温まで上昇します。
前述のように、水分補給の点でも身体の冷却の点でも、水分は冷たい方がいいことは上述のとおり、間違いないと思います。
夏のライドでは、保冷機能のあるドリンクボトルを携行するのがおすすめ。
私の奥さんもいつの間にか、ELITEが発売しているこんなドリンクボトルをゲットしておりました。
ELITE Deboyo
ELITEが発売しているDeboyoという保冷ボトル。
奥さんがお友達から教えてもらったという保冷能力が非常に優れたドリンクボトルです。
CYCLING THERMOと刻印されているように、サイクリング向けのボトルなのでボトルケージにピッタリと収納できます。
しかし、1つ注意点があります。
それが、停車時にしか飲めないことです。
ロードバイク乗りは、信号がないようなルートを走行している際、停車せず走行したままドリンクを飲むことがありますが、それが難しいです。
厳密には出来るんでしょうけど、相当なコツが必要と思われます。
その原因がこちらです。
蓋の開閉が難しい・・・
赤いパッキンを飲み口にきれいにはめないといけないのですが、まず、それが難しい。
そして、力が必要。
ロードバイク走行中に行うと体勢を崩して落車する可能性がありそうです。
Amazonのレビューを見ても、評価はいまいち。
保冷能力は抜群にいいみたいですが、素直におすすめできるかといえば・・・
レビュー等を確認したいという方のために、リンクを貼っておきます。
レビュー評価の高い サーモス 真空断熱ストローボトル
ステンレス系の保冷ボトルでは、1番人気ではないでしょうか。
サーモスのサイクリスト向け保冷ボトル、真空断熱ストローボトル。
Amazonでのレビュー評価も軒並み高く、保冷効果は抜群のようです。
蓋をワンタッチで開けることができるもいいですね。
ただ、1点だけ気になることが・・・
飲み口がストローなんですよね、このボトル。
実際に使ったわけではありませんが、蓋を閉めにくそうということと、飲みにくそうという点が気がかりではあります。
ロードバイク乗り向け最強ボトルは、CAMELBAK ポディウム アイス
※写真は私が所有しているポディウムチルです。
私も普段から愛用しているCAMELBAKのポディウムチルの保冷効果4倍バージョン。
先に紹介したステンレス系のボトルに比べると保冷機能は劣るようです。
が、サイクリストのボトルが空になるのにかかる時間は長くても2時間がいいところ。
Amazonのレビューを見る限り、真夏日でも2時間程度は冷たさを維持できるようです。
そして、とても重要なのが走行中でも飲みやすいこと。
こちらが飲み口の写真です。
そもそも、開閉式の蓋がありません。
飲み口から吸う、もしくはボディを握ることで苦も無く水分補給を行うことができます。
なのに、通常時は水分が外に漏れ出ることは皆無。
コカコーラを入れて、ライド中に噴出したことはありますがw
使い勝手がよすぎです。
現時点では、こちらが最有力ではないかと私は思います。
まとめ
最後に、ポイントのおさらいです。
・運動時に飲む飲料の適温は、5℃~15℃
・冷たすぎると飲みにくいし、身体に負担がかかるので避けるべき
・ぬるすぎると水分の吸収が悪くなるので、これも避けるべき
・ライド中は冷えた飲み物をこまめに少量ずつ飲みましょう
・身体の冷却にも冷たい水分が有効
・保冷機能のあるドリンクボトルを携行しましょう
・真夏のライドでは、ダブルボトル推奨
気温が35℃を超えるような猛暑日のライドでは、熱中症予防のためにも、保冷効果のあるドリンクボトルを導入することをおすすめします。
単純に、生ぬるい水分を口にするより、冷たい水分を口にする方がおいしいですしねw
また、飲料用と身体の冷却用にドリンクボトルを2本携行することをおすすめします。
私も飲料用ボトルにスポーツドリンク、冷却用ボトルに真水を入れて、真夏のロングライドを乗り切っています。
冷却用ボトルに入れた真水は、万が一、ケガをした際の傷口の洗浄にも使用できるので、念のために用意しておきましょう。
まだまだ暑い夏が続きますが、しっかりと熱中症対策を施し、ロードバイクを楽しみましょう。
あまりにも暑さが酷い場合は、ライドを中止するという選択も必要かと思います。
おまけ:頭や身体にかける水も冷たい方がベター
体温の冷却を目的とする水浴びに関して、浴びる水の適温は何度か?ということを調べていて、たどりついた記事がこちら。
この記事は、全文、できればコメントまで読み切ることをおすすめします。
熱中症(というか熱射病)になってしまった際の身体の冷却(深部体温の低下)について、どの方法がどれだけ効果があるのかを参考文献を元に分かりやすく解説してくれています。
記事タイトルについての運営者の思いもしっかりと記載されていますので、よく読んでみてください。(早合点しないように)
そして、この記事を読んでの類推でいくと、冷却用の水の水温は低い方が有効であろうと思われます。
ただ、ロードバイクの場合、走行中は扇風機で風を浴びている状況と同じ空冷効果があるという特性がありますし、常に身体の周囲を覆う空気が入れ替わることで、気化熱の発生がさまたげられなくなるため、水温が多少高めでも冷却効果が得られるのではないかと思われます。
水温にこだわりすぎる必要はなく、水をかぶるということが重要ではないでしょうか。
冷たい水の方がベター程度かと思います。
気化熱については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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