ロードバイクを始めて数か月も経つと、参加してみたくなりますよね、グループライド。
ロードバイクは、ソロでも十分に楽しむことができますが、複数人でワイワイとヒルクライムを楽しんだり、時にはバトルで燃えたり、ご飯を食べながらロードバイクの情報交換をしたりというのも楽しいものです。
しかし、初めてのグループライドへの参加というのは精神的なハードルが高くないですか?
私は、初めてのグループライドへの参加希望メールを出した時、送信のクリックにすごい勇気がいりましたw
9割はグループライドになってしまった今となっては信じ難い話ですが、そういうものなんですよ。
グループライドで迷惑をかけてしまったらどうしよう?という不安がそうさせたのだと思います。
ですが、ライド主催者を経験した身からお話すると、経歴や走力、疲労度などに関してありのままの情報を教えていただければ迷惑と感じることはほぼありません。
初心者歓迎と謳っていれば、主催者はそのつもりで対応を考えていますし、大体どのような展開になるのかも想像がついているものです。
なぜなら、その主催者も初めてグループライドを経験した時があったわけですから。
ということで、初めてグループライドに参加されようとしている方、グループライドにまだ慣れないなという方にグループライドの選別方法から参加時の心構え、主催者が何を考えているかなどをお伝えしたいと思います。
初心者向けグループライドを探す方法
グループライドに参加するには、まず、参加しやすい地域で開催されるグループライドの中からどれに参加するのかを決めなければいけませんよね。
まずは探すところから始めないといけません。
どのようにしてグループライドの情報をキャッチすればよいのでしょうか。
私が思いつくのは以下の4つ。
1.リアル知人のロードバイク乗りにライドを企画してもらう
2.ロードバイクを購入したショップの初心者ライドイベントを探す
3.SNS(Twitterやインスタなど)で流れているライド開催情報をキャッチする
4.ロードバイク関係のブログで予告されているライド開催情報をキャッチする
リアル知人のロードバイク乗りにライドを企画してもらう
1番恵まれている環境ですね。
知人がロードバイク乗りというパターン。
仲のよい方であれば、初心者向けの30kmぐらいのコースを設定し、手取り足取り教えてくれると思います。
ただ、私の知人にはロードバイク乗りはいませんでした・・・
確立は低いですが、該当すればあまり悩まずに初グループライドができると思います。
ロードバイクを購入したショップの初心者ライドイベントを探す
ロードバイクを扱うショップは、ほとんどの場合、初心者向けのライドイベントを開催しています。
これは、ロードバイクを購入してくれたお客さんへのアフターサービスも含め、ロードバイクの楽しさを知ってもらおうという気持ちで開催されているものがほとんどでしょうから、無茶な初心者ライドを行うところは少ないと思います。
ショップ店員さんに、コース概要、どれぐらいのスピードで走るのか、休憩はどれぐらいの頻度で取るのかなどを聞いておけば、より安心ですね。
ショップのライドイベントを利用するのが、1番現実的な路線ではないかと思います。
私みたいに、海外通販でロードバイクを購入した人は使えない手なのですが・・・
SNSで流れているライド開催情報をキャッチする
Twitterやインスタグラムなどに流れているライドイベントの情報を見て、問い合わせてみるのも1つの手です。
意外な穴場としては、mixiなんていいかもしれません。
私が初めて凸させてもらったグループライドは、mixi繋がりでした。
私は運がよくて、ハンドサインを出し、無茶な走りをしない現お師匠の変態蛸さんにお会いできたんですね。
ペースがきつそうかをちゃんと見てくれて、合わせてもらえたのも本当に助かりました。
mixiは、利用者が少なくなっている分、地域ごとでのライド募集をリアルな形で行われている印象があります。
ただ、初心者歓迎!!とかゆるポタです♪などの定番詐欺ワードにはお気を付けをw
具体的に走行スピードや予定走行距離、獲得標高などは事前に聞いておきましょう。
あと、女性は気を付けた方がいいかもしれませんね。
参加するのであれば、参加人数が5人以上はいるライドに限定した方がいいと思います。
出会い目的の男もいますので・・・
ロードバイク関係のブログで予告されているライド開催情報をキャッチする
私がブロガーだからというわけではありませんが、ブロガー主催のライドイベントへの参加を検討するのもありだと思います。
ブログのライド記事を読めば、そのブロガーさんがどのような人柄かは見えてきますし、いつもどのぐらいの強度で走っているかも分かります。
ただ、ブロガーさんは走力の高い方、経歴の長い方が多いように感じます。
敢えて初心者向けのライドを行うという趣旨のイベントでない場合は、参加を控えた方がいいかも・・・
1度しか参加したことはありませんが、女性ブロガーさんが主催するゆるポタグルメライドの方が安心して参加できるかも?
男性が参加できるかは主催者さんに確認必須ですけどね~
ゆるポタ詐欺の回避方法
ライド募集の内容からある程度は分かりますし、できれば、事前にポイントとなることを主催者に聞いておくことが大事です。
ゆるポタ詐欺に引っかかるとツライばかりで楽しさとは無縁のライドになってしまうので、全力で回避しましょう!!
って、言うてる私自身が詐欺ライドを開催したことがある(と思っている)ので、自戒の意味も込めて・・・
ポイントは、明確な数字の提示と主催者の人柄。
・どれぐらいのペースで走行するかが、具体的な数字で募集案内に記載されているか?
・普段のペースや走行距離など、走力に関して事前確認をしてくれる主催者か?
どれぐらいのペースで走行するかが、具体的な数字で募集案内に記載されているか?
「ゆっくりめのポタペースですよ~」とか「そんなに飛ばしませんから大丈夫です!!」とかね。
数字が提示されてないライドは危険度高いですw
私がロードバイクに乗り始めた頃を思い出すと、全力を出して30km/hを超えようものなら、「うわっ!おれ、めっちゃ速いやん!!」とか思ってました。
3年が経ったいま、息を切らさずに30km/h出ます。
そんな私で、やっとレース初心者レベルです。
私より速い方なんてざらにいます。
そんな速い方のゆっくりなんて、常に30km/hオーバーで走られるのは目に見えてます。
30km/hで速い!!と思っている初心者が、そんな自称ゆっくりライドに参加したら、五体満足で帰ってこれないのは明白。
ということで、数字が明記されていないライドは危険ということはご理解いただけたのではないでしょうか。
では、このような記載があれば大丈夫かというとどうでしょう?
25km/hぐらいでの走行を想定しています。
一見、それなら付いていけるかな?と思わせるような数字ですよね。
しかし、この内容には意外な罠があります。
巡航25km/hなのか、平均25km/hなのかがわからないんですね。
上記2つのスピード感、まったく違いますよ。
あぁ、ゆっくりだねと思った方は、巡航25km/hを思い浮かべたでしょうし、そこそこいいペースやねと思った方は、平均25km/hを思い浮かべたと思います。
巡航と平均の違いは、こんな感じでしょうか。
・巡航
このペースで走り続けようとスピードの変動がもっとも小さくなったときの速度。
・平均
信号で止まっている時間や休憩時間を除いた走行時間の平均速度。
概ね、巡航速度の-5km/hぐらいになることが多い。
ごく稀に、グロス(スタートからゴールまでの実時間)で算出した平均速度のことを指していることもあるかもしれませんが、グロスの平均25km/hは鬼速いです。
まず、ないとは思いますけど・・・
普段のペースや走行距離など、走力に関して事前確認をしてくれる主催者か?
主催者は、ルート選定やスケジュールを立てる際、ペース、休憩時間などを決め打ちで計画を立てます。
その想定ペースで走行できない方に参加されると、ライドが成立しないことになります。
ですので、参加者全員の走力把握は、主催者にとって必須事項。
にもかかわらず、事前に走力に関する確認がない主催者も存在するのです。
そして、そのような主催者のライドは、脱落者が出てグダグダになり、雰囲気が悪化するという悪循環ライドになりやすい。
ですので、参加希望を出した後に走力の確認がないようであれば、少し疑った方がいいかもしれません。
例外は、募集要項に巡航速度や走行距離、獲得標高やルート、休憩回数やそのタイミングが明記されている場合。
そこまで記載があるのであれば、自己判断可能な材料が揃っていますので、参加を表明した時点でそれだけの走力があると判断されてもおかしくありません。
参加したい!!という気持ちを優先せず、冷静に自己分析し、参加可能と判断した場合のみ参加表明するようにしましょう。
グループライド参加時に知っておきたい主催者の心理
グループライドへの初参加、楽しみ半分、不安半分の複雑な心境ではないでしょうか。
私は、不安の方が大きかったですけどね・・・
冒頭にも書きましたが、その不安感の正体は何かというと
主催者や他の参加者に迷惑をかけないかな・・・
という1点に尽きるのではないでしょうか。
一般的には、自分が考えるNG行動を起こさないようにしようとするものだと思いますが、そもそも、自分が考えるNG公道は、主催者から見てNG行動なのか?という問題があるように思います。
主催者の考え方との乖離があるのでは?という話です。
自分が考えるNG行動ではなく、主催者が考えるNG行動を起こさないことが大事ですよね。
ということで、ライド中、主催者は何を考え、何を思うのかを私目線ですが、挙げてみたいと思います。
道交法は遵守しましょう
これは基本中の基本です。
グループライドに限ったことではありません。
普段から意識されている方でしたら、いつも通りに対応すれば十分かと思います。
もし、考慮不足等あれば、仲間が優しく教えてくれますよ。
減速、停止の意思表示は重要
グループライド特有の重要事項が、減速や停止の意思表示。
加速はぶつかることがないので問題ないのですが、減速や停止は後続車に追突されるリスクが増えます。
大体、後続車が落車することになりますので、これは迷惑がかかってしまいますね。
ハンドサイン、声出しなど何かしら意思表示できるように意識しておきましょう。
ケーススタディ的なあるある集
主催者が考えていることと、参加者が考えていること(不安に思っていること)の乖離が起きやすい場面ごとに、双方の心理描写を書いてみたいと思います。
・ケース1 激坂などで千切れたとき
【参加者】
うわぁ、みんなを待たせたら悪い!!
早くおいつかなきゃ~(;д;)ギャー!
【主催者】
お願いだからがんばらないでください。
のんびりでいいので、マイペースを守って、あとに尾を引かないようにしてください…
みんなと話でもしながらいくらでも待ってますんで。
【解説】
これね、ほんとに多いと思うんですよ。
慣れてる人は千切れたとしても、マイペースで走れるんですけどね。
待ってくれてる人たちが大して負の感情を持たないことを知ってますし、待ってる時間って、意外に短いもので、大して待たせてないことがほとんどなので気にしなくていいことを理解しています。
なによりオーバーペースで走るとのちのちに悪影響を及ぼし、ロングライド後半でまったく走れなくなるなんてこともあるので、無理はしないこと。
盛大に千切れたとしても、主催者は「落車してないかな?」と、少々心配するぐらいです。
「おっせ~な~(゚皿゚#)」などとは微塵も思ってないので、安心してください。
なんなら、お迎えにきてくれる主催者様がほとんどだと思いますよ♪
・ケース2 補給やトイレを我慢してしまいがち
【主催者】
15kmぐらい走ってきたし、コンビニあるから希望者がいるなら寄っていくか。
ハンガーノックになったら大変やし、ドリンクがなくなってるかもしれんしな。
【参加者】
ドリンクがだいぶなくなってきてるけど、誰も手を挙げないし、次の休憩ポイントまでは我慢できそうだから、手を挙げるのはやめよう。
【解説】
これも協調性を大事にする日本人にありがちなワナですよね。
補給、本当に大事です!!
少しでも不安要素があるなら、バンバン申し出ましょう。
水分不足やハンガーノック対策でよく言われる、「兆候が出る前から水分、エネルギーの摂取は積極的に行う」ということを優先したほうがいいです。
水分なら1時間に500㎖、エネルギーなら消費calの半分を目安に摂取できていれば、問題ないかと思います。
主催者が1番恐れているのは、体調悪化や事故などによって、参加者が自走不能状態に陥る状況です。
近くに公共交通機関があればよいのですが、ロングライドは人里離れた所に行くことが多いので、フォローが困難になってしまいます。
走れなくなるより、遅くとも走れるほうが断然よいということを忘れないでください。
また、念には念を入れて、補給食を携帯しておきましょう。
サイクルジャージのバックポケットに入るコンパクトなものがいいですね。
私のおすすめはスポーツ羊羹とエネルギージェルです。
3つあるバックポケットの1つに2本ずつぐらい詰め込んでおけば、いざという時に救われるでしょう。
私も何度となく救済された経験がありますw
・ケース3 多少なら速めの走行ペースでも無理してついていってしまう
【主催者】
事前に大体の走力は聞いてるけど、このペースで無理なくついてこれてるんだろうか?
ドラフティングの負荷軽減分も考えれば、自分の心拍でAT値を超えてなければ、このメンツなら問題ないはずなんだけど…
念のため聞いておこう。
「ペース、大丈夫ですか〜??」
【参加者】
ちょっと速いな~、このペース…
でも、少しがんばればついていける!!
ペース聞いてくれてるけど、他の人も余裕っぽいし、がんばろっ!!
【解説】
初心者からすると、慣れた人のペースって速く感じるものですよね。
だがしかし、主催者側は余裕を残して走っていることがほとんどです。
なので、涼しい顔して付いてきていると、主催者は「ペース遅いのかな?速めた方がいいかな??」などと余計な邪推をしてしまうことも…
少しばかり、しんどいアッピルを入れた方がいいかもしれません。
体調も考慮した上で、その時にトレイン内でもっとも走力が低い方のペースに合わせようと主催者は考えています。
ペースを落としてほしいときは、正直に言ってくれるほうがありがたいのです。
ちなみに、私が前を牽く時は、後方の確認はあまりしません。
トレインの目である先頭が後ろばっかり振り向いてたら怖いですよね。
なので、ペースが速いときは大きな声で「ペース落としてくださぁぁぁいぃぃ!!!」と叫びましょう。
黙って千切れるのはやめてくだせぇ(笑)
余談 主催者(トレインの先頭)はどのようにペースコントロールしているか
ちなみに、主催者はどのようにペースコントロールをしているかというと、巡航速度を事前に聞き、それを参考に速度ではなく、強度でペースコントロールをしています。
ペダリングモニターがあれば出力(ワット数)、なければ心拍数ですね。
なので、スピードが常に一定になることはありません。
風向き、風の強さ、勾配、路面状況によって、同じ強度でもスピードは変わります。
ですので、トレインに乗っている間は、サイコンの確認や景色を眺めるなどのよそ見はやめましょうね。
主催者の優しさが仇になるかもしれないパターン
トレインの前方に位置することがあれば、以下のような状況に遭遇するかもしれません。
信号などからのリスタート時、牽いている方が想定よりもゆっくり加速し、追突しそうになることがあるかも・・・
これは、長いトレインになればなるほど、顕著になるのですが、急加速・急減速は厳禁だからです。
急減速がダメなのは容易に理解出来ると思いますが、急加速もダメなのはなぜか?
5人を超えるトレインになると、先頭が25km/hぐらいまで加速した時点で、最後方はビンディングをはめようとしているというような状況になるからです。
最後方は、信号毎にスプリント練をするはめになり、楽なはずのトレイン走行がトレーニング走行になってしまいます。
経験豊富なライダーであれば、事情を知らない初心者からすると不可解なぐらい加速が遅いことがあるかもしれませんので、追突などしないように十分気をつけてくださいね。
最後に
初めてのグループライドは緊張すると思います。
私もいまだに初めてご一緒するグループの中に入っていくときは、心臓がバクバクですw
でも、走り出したらそれはそれは楽しい時間になること間違いなし!!
安全を最優先に、仲間との楽しいグループライドを満喫しましょう♪
コメント
こんばんはです♪
欲張り朝練さんで2回ほど
お世話になりましたぴんくですm(__)m
いつも走力差で周りに迷惑かけてしまわないかソワソワ(´・ω・`)してしまい…
以前の練習会で神戸港からの帰り道で千切れた私を引き上げてくださったことがあり….自分の足の無さに(;o;)涙となってるところにこの記事を読んでちょっと勇気が持てましたm(__)m
周りの方々に甘えてしまうだけでなく
私自身も努力して頑張ってまたお世話になりたいと思いますm(__)m
いろいろ教えてくださいねm(__)m
いきなり失礼しました
ぴんくさん、こんばんは~♪
コメントありがとうございます。
ぴんくさん、自身が思われてるほど走力は低くないと思うのですが(^_^;)
神戸空港島からの帰り道は、牽いていたアールさんが強過ぎるのが悪いのです(笑)
気にせず、楽しみきったもん勝ち\(^o^)/
遠方から来られる行動力と積極性があれば、どんどん強くなれます。
私の考えでよければ、いくらでもお伝えします。
また、ご一緒しましょうね♪