モンベルのジオラインの下にインナーウェアを着るのはNGなのか?

以前、モンベルのジオラインM.W.サイクルアンダーシャツがとても優秀という記事をアップしました。

 

 

こちらの記事を書いている最中に、ふとした疑問が浮かび上がってきました。

 

ジオラインの暖かさの仕組み・構造から逆算すると、肌とジオラインの間に何かを挟むのはNGなのでは?

 

いや、NGという言い方はよくないかもしれませんね。

 

ジオラインの本領が発揮されず、暖かさを得る力が半減してしまうが正解でしょうか。

 

ジオラインは、遠赤効果で暖かくし、空気の層を作って保温するという仕組み。

 

注目すべきは、遠赤効果じゃないかと考えた私。

 

実際のところ、開発元はどう考えているのかを聞いてみた方が早いということで、モンベルさんに問い合わせてみました。

 

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サイクルアンダーシャツについての質問内容

 

いつもお世話になります。

ジオラインM.W.サイクルアンダーシャツについて教えてください。

該当商品は、ベースレイヤーとして使用するインナーですが、その下に汗冷え対策としてドライレイヤー、例えばファイントラック社のパワーメッシュ(他社製品を持ち出して申し訳ないです)を着用することで、保温力や遠赤効果が薄れるといったことはありますでしょうか?

暖かさを最大限得るには、サイクルアンダーシャツが直接肌に触れている状態がベストなのでしょうか?

以上、お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願いいたします。

モンベルからのサイクルアンダーシャツについての回答

 

上記製品の重ね着に関するお問い合わせの件ですが、製品の機能を活かした着方といたしましては「一番下」にご着用いただくのが最も効果的です。

遠赤外線効果は身体が熱源となり、繊維に練りこまれているセラミックが熱を吸収、再放射し、遠赤外線効果で体を温めるというしくみですが、間に衣類が1枚挟むことで熱が体に伝わりにくくなります。

また身体からジオライン M.W. サイクルアンダーシャツへ同様に熱が伝わりにくくなりますので効果は下がります。

以上、簡単ではございますがご案内とさせていただきます。

また何かご不明な点等がございましたら、お手数をおかけいたしますが、下記連絡先までご連絡下さいますよう、宜しくお願いいたします。

ありがとうございました。

 

結論:ジオラインは肌に直接触れるように着用するのが、1番効果的

 

他社製品まで持ち出しての質問にも丁寧に回答いただきました。

 

問い合わせから24時間以内での早急な回答も好感度大でした。

 

モンベルさん、ありがとうございますm(__)m

 

結論としては、1番下に着用するのが最も効果的という回答でした。

 

遠赤外線を利用して暖める仕組みというのがポイント。

 

遠赤効果については、遠赤外線協会という団体のHPのQAページに詳しく書かれていました。
※かなり専門的に書かれているので、読むのが面倒な方は飛ばしてくださいw

 

Q:2 遠赤外線の特性について教えてください

A:遠赤外線は金属物質に当たると反射されますが、それ以外の多くの物質(プラスチックス、塗料、繊維、木材、ゴム、食物、セラミックス、水等)では、非常によく吸収されます。すなわち、遠赤外域の電磁波エネルギーは熱エネルギーに変り、物質を暖めることになります。

<遠赤外吸収のメカニズム>
金属以外の分子や結晶は、その種類に応じそれぞれ決まった構造(原子のつながり方)を持っていますが、このような原子の連なりの全体あるいは部分には、特に起きやすい振動のタイプがいくつかあり、それらはその物質の構造で決まっています。これをその物質の固有振動と言います。各固有振動はそれぞれ決まった振動数で振動を行います。
金属以外のほとんどの物質の固有振動数は、波長に換算すると3~30μmに相当します。これはちょうど遠赤外放射の波長です(Q1-1で述べたように、振動数と波長とは、互いに逆数関係にあり換算できます)。このため多くの物質に遠赤外放射が当たると、その物質を構成している分子や原子団の振動、結晶の格子振動が容易に励起されるのです。この時、遠赤外域の電磁波エネルギーは、物質に吸収され、物質の振動エネルギーに変わることになります。

<加熱のメカニズム>
遠赤外放射が当たった多くの物質で生じる振動は(原子の平衡位置を中心とした)微小な(固有)振動に由来するもので、これはいわゆる熱振動に相当します。熱振動が活発になるということで、同時に物体の温度も上昇します。従って遠赤外放射が吸収されれば、すぐその(吸収)部分の温度上昇という結果をもたらすのです。

 

Q:5 遠赤外線により暖かさを感じるメカニズムについて教えてください。

A:人が遠赤外線を受けて暖かいと感じるのは、先ず衣服の温度が上がり、身体からの放熱が減ることがあげられます。衣類に覆われていない肌の部分では、遠赤外線が皮膚表面層で(表面から深さ0.2mmくらいまでの間で)吸収され、人体の皮膚層を構成する各種分子の熱振動が活発になります。人体には血流があり、体熱の移動、平均化が生じますが、照射部分の流入エネルギー増加による人体からの放熱減少により、全体として温感向上がもたらされると考えられます。皮膚温度の(微妙な)上昇もあり得ます。
遠赤外暖房は熱風暖房に比べ、露出した皮膚を高温雰囲気に曝すことなく、体表面からの放射エネルギー流入を高レベルで維持できること、また部屋の天井部と床部の温度差が少ない暖房ができることなど、より快適さに優れた暖房であると言えます。

引用元:FAQ(遠赤外線)- 遠赤外線協会

 

衣服を着用した際、1番暖かいのは人肌なので、その暖かさを遠赤外線を吸収しやすいセラミック粒子を含んだジオラインのような遠赤外線下着が吸収→遠赤外線を放射→人肌に暖かさが返るという仕組みということです。

 

遠赤外線下着と肌の間に、普通の繊維が挟まってしまうと普通の繊維が熱を吸収してしまい、遠赤外線下着に熱が伝わらないため、遠赤外線放射も弱くなるという理屈ですね。

 

モンベルさんからの回答にも書かれていますけどw

 

ジオラインは、速乾性にも優れたインナーウェアです。

 

わざわざ下にレイヤリングする必要性はないのでしょうね。

 

ただ、汗が肌に残るのがどうしても嫌だという方は、ファイントラックのドライレイヤーを着用してもいいと思います。

 

遠赤効果という点ではマイナスかもしれませんが、汗冷え対策という点では効果があるのではないかと思います。

 

どちらを取るかというだけの話かもしれません。

 

最後に

 

最終的には、自分が1番着心地がよく、暖かいと感じる着用方法でいいのではないでしょうか。

 

発売元であるモンベルが、レイヤリングについてどのように考えているかという参考情報として、捉えていただければと思います。

 

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