ハンドサインについて、警察庁の見解を受けた上での私見

ハンドサインは必要なのか?

危険が伴いそうな場合は、ハンドサインを出さなくてもよいのか?

出すタイミングは?

継続する時間は?

ハンドサインについて考える機会を持った方なら経験があると思いますが、様々な疑問が湧いてきますよね。

今回、兵庫県警に問い合わせを行い、警察庁の見解を回答いただいたわけですが、回答内容は明確なものでした。

関連記事:自転車乗車時のハンドサインに関して、県警に聞いてみた

運用できないレベルの回答をいただいてしまい、どうしたものかな・・・というのが正直なところです。

私個人の考えとしては、「何よりも安全が最優先」というのが根本にあります。

それも含めて、私の考えをお話しようかと思います。

まずは法的な解釈から整理していきましょう。

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ハンドサインの法的扱いは、ブレーキランプやウインカーと同じ

私なりに落とし込んだ説明をすると以下の通り。

・自動車の運転をする際、ウインカーを出す必要がある場面、ブレーキランプが灯る場面において、すべてハンドサインを出さなければならない

・安全運転義務は、ハンドサインを出さなくてもいい理由にはならない

自転車は車両です。

これがすべてなんでしょうね。

今回の問い合わせで明確になった重要な点は、安全運転義務との兼ね合いについてだと思います。

自転車の交通ルールを解説しているサイトには、以下のように記載しているサイトがあるんですよね。

自転車は、運転中に手信号を示すと、片手運転となるため、状況によっては、バランスを崩すなどの恐れが生じることとなる。
このような場合には、安全運転義務の方が優先されるため、手信号を出さず、または出していた手を途中で戻しても、法律上問題ない

この見解が、否定されたというのがポイントだと思います。

安全運転義務とは?

これも具体的に県警の方にお聞きすればよかったのですが、聞けずじまいでした。

安全運転の義務)

車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

道路交通法第70条より

これ、自動車にしても自転車にしても、自車両が動いている状態で事故が起きた時点でなんだかんだと理由を付けられ、違反対象になるやつじゃないのかと思いもしますが・・・

安全運転義務の考え方は、道路交通法を守った上で、操作の不足や余計な操作によって危険な状況を作ったらだめですよという内容です。

具体的には

・意味もなく両手放しで走行する・・・操作の不足

・直進できる状況なのに、蛇行走行を敢えて行う・・・余計な操作

他にもいろいろな行動があてはまりそうな書き方ですけどね。

平たく言うと「やるべきことをやれ、余計なことをすんな」という内容。

すべてにおいて、安全が優先する」という内容ではないというのがポイントであり、私を悩ませる点でもあります・・・

ハンドサインは必要だが、その運用方法が安全ではない件・・・

再度、件の道路交通法第53条の内容の確認。

第五三条 車両(自転車以外の軽車両を除く。次項及び第四項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。

自転車の走行に関して、もっとも都合の悪い内容は「行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない」という部分であることは間違いないと思います。

第53条を守ろうとする際、まずぶち当たる壁が停止でしょう。

自転車の停止時は、ブレーキ操作慣性の法則に抗わないといけないという2点をこなさないといけません。

これを片手運転で行うことは、バランスを崩しやすく非常に難しいです。

特に停止寸前は、以下の理由により片手運転は避けるべきだと考えます。

・慣性の法則が強く働くため、体を支えるのにパワーが必要

・自転車はスピードが遅くなると直進安定性が乏しくなる

しかし、法的には出し続けないといけないというのが見解。

死守しようとすると、危険な状況まったなしになるわけですが、それだと安全運転義務違反になってしまうと・・・

そうであるなれば、自転車をおりなさいというのが警察庁の見解ですが、自転車をおりるには停止しないといけないわけですよ。

停止を正しい合図とともに行うことが困難となると、自転車に乗らない以外に法を守る術がないという悲しい結末が・・・

う~ん、厳しい・・・

やはり、結論はここに向かうしかないのかもしれません。

ウインカーとブレーキランプの自主的な装備

ハンドサインで対応できないなら、機材に頼るしかないですね。

ウインカーをAmazonで検索してみたところ、そこそこのコストで評価もそこそこの商品としてこんなものが。

ウィンカーはシーケンシャル(流れるように発光)仕様で、リモコンを使って手元から操作可能なんですって。

当たり前ながら防水仕様。

レビューを見る限り、アダプターの強度問題とワイヤレス故の誤動作がネックのようですね。

リモコン操作もいまいちくさい・・・

以前にロミオさんが紹介されていたnubeamの方がよさげ??

参考:嗜む程度に自転車を:nubeamをとりあえず使ってみる 初体験編

どちらにしても、新たな試みとして世に出てきている新興商品なので、熟成はされていない様子。

これからに期待といったところかもしれません。

ブレーキランプは、こちらが低価格で評価がよかったです。

電池の持ちもよく、アイディア商品とのこと。

ただ、リアブレーキをかけた時のみ作動する仕組みのようで、フロントブレーキには反応しないのが問題かもしれません。

アールさんがブレーキランプっぽいものをシートステーに装着していたような気がするので、また事情聴取しておきます。

ウインカーとブレーキランプの懸念事項

心配なのは、ウインカー、ブレーキランプともに「後続車のドライバーに認識してもらえるのか?」という点ですね。

日本人って、両端にオレンジ色の点滅がウインカー、その内側の赤色の点灯がブレーキと無意識のレベルで認識していると思うんです。

外車のウインカーが赤色で、ブレーキランプと勘違いしたとかありませんか?

点滅パターンが違って分からなかったとか。

自動車ですら、少し違った色や点灯パターンだったら戸惑うのに、自転車のウインカーを正しく認識できるんでしょうか?

そもそも、後続車が自転車のシートポスト下を注視してくれるのかという問題もありますよね。

これが、ウインカーが義務化されていたら見ると思いますけど・・・

注目を集めるぐらいの点灯の仕方が求められるのではないかと思います。

そして、国が本腰を入れて自転車へのウインカーとブレーキランプの義務化に取り組まないと認知度は上がらないでしょうね。

最後に

現状はハンドサイン+機材がよさそうですね。

ハンドサインは、大きい動作なので目立つという点で優れています。

注目を集めるところはハンドサインでこなし、ハンドル操作を優先すべきタームでは、合図を機材に任せるというハイブリッド方式が、1番現実的な方法ではないでしょうか。

本当は、現実的な内容に法改正していただくのが1番よろしいわけですが、難しそうですので、現状のベストを考えてみました。

近い将来、このような方法がスタンダードになるかもしれません。

関連記事:【ロードバイク】ハンドサインは意思表示が目的

コメント

  1. ちょろりゅう より:

    自転車が免許制の小学校に通ってた時にあった自転車の実技試験では確かに止まるまで停止サインを、左折時も右腕を直角に曲げて交差点を曲がりきるまで合図してた記憶が。

    当時は何の疑問もなく決められた事を言われるがままにこなしてました。

    世間を騒がす大きな事故が起きない限り残念ながら法律は変わらないんでしょうね。( ༎ຶŎ༎ຶ )

    自転車に乗って巡回してる警察官が手合図出して走ってるのいっさい見た事ないですけどね⁉︎南無ぅ( ̄人 ̄)ちーん 

    • AKIRA より:

      自転車が免許制の小学校は厳密に教えていたんですね、すごい。
      法改正は世論がヒートアップしないとなかなか進みませんよね。
      最近、自転車の危険運転と高額賠償がニュースに増えてきたようにも思うので、注目度は上がっているはずなんですけど・・・

      自転車おまわりさんの道交法違反が日常茶飯事という事実、自転車を車両として認識していない日本の象徴だと思います(^_^;)

  2. あるふぁ より:

    先日自転車で走行中止まっていたオートバイが後方確認せずにいきなり目の前で発進しました
    危ないなーと言ったら、なんと警察官の乗るバイクでした
    自転車が来てることなんか意識に無いのでしょう
    謝ってましたけど、警察官も自転車にはそんな程度の安全意識しか無いのですね
    練馬区での事です

    • AKIRA より:

      あるふぁさん、コメントありがとうございます。

      その警察官は考え事でもしながら発進したんでしょうかね・・・
      常日頃から後方確認しないレベルでないことを願うばかりです。
      衝突事故にならずにすんでよかったです。