レース前の準備編はこちらから。
そういえば、準備編で触れておくべきポイントが1つあったのですが失念しておりました・・・
それがこちらです。
レースの1時間前にカフェインを摂取しておくとパフォーマンスが上がるらしいですよ
カフェインは、パフォーマンス向上が狙える優秀なお薬らしいです。
精神刺激薬で、覚醒作用や強心作用があり、摂取から1時間後から約3時間ぐらいは効果があるようです。
コーヒーを飲むことで摂取するのが1番よいらしいのですが、エネルギーも補給しておきたかったのでこちらで。
モンスターエナジーには、コーヒーよりは少ないもののカフェインが配合されており、100g当たり40mg、355mlの缶であれば約140mgのカフェインを摂取できます。
レース前に摂取するにはちょうどよい量ではないかと思います。
ただ、カフェインは過剰摂取に気をつけないと死亡する例もあるため、1日400mgぐらいまでが安全に摂取できる限度とされていますので、ガバガバ飲まないように注意が必要!!
日頃、コーヒーを飲む方であれば、コーヒー1杯に120mg程度のカフェインが含まれているので、コーヒー2杯+モンスターエナジー1本が限度ぐらいに思っておいた方がいいかと思います。
本当にパフォーマンスがアップしたかは、感覚では分かりませんwww
世界の偉い人たちが検証した結果なので、信じることにしましょう。
では、レーススタート後の内容に移ります。
レーススタート後のごちゃつきを捌くのが大変問題
これは、どのエンデューロレースでも同じです。
今回のスズカウインターエンデューロは、参加者が500名程度とかなり少なかったので、比較的捌きやすかったのですが、とはいえ、1周目のスプーンを通過するあたりまでは周りにたくさんの人がいる状況でした。
春・秋の鈴鹿エンデューロは、2,000人を超える参加者が同時スタートするので、超カオス状態だと思います・・・
AKIRA夫婦は、結果よりも安全優先という根本に立って動いていたので、先頭集団に1周抜かされるまでは、後方で気楽に安全第一で走ることにしてリスクオフ。
ラップされるまではレースを捨て、ウォーミングアップのつもりで走る作戦をとりました。
表彰台を狙うのであれば、そんな悠長なことは言ってられないわけですが、今回のエンデューロ参戦は奥さんの鈴鹿サーキット体験走行がメインなので問題ありません。
サーキット走行を楽しみつつ、レース慣れしてなさそうな方に注意を払いつつ走り、いいペースの集団が見つかったのでそちらにのせてもらうことにしました。
ちなみに、レース慣れしてなさそうな方をどのように判断しているかというと、私基準はこんな感じです。
・ふらふらとラインを変えまくって走っている
・ダンシングが必要とは思えない場所で、ダンシングし始める
・レースが始まって1周目なのに、既にきつそう
・集団のど真ん中でドリンクを飲み始める
・コーナーをアウトインアウトで抜けていく
こんなところでしょうか。
デグナー(かなり道幅の広い左への90°コーナー)を最内から大外まで吹っ飛んでいった方がいましたけど、さすがに怒鳴ってしまいました・・・
落車を誘発する可能性大なので、怖いと思われようがなんだろうが、「今後しないでおこう」と思ってもらえればそれでいいです。
そういえば、岡国に参戦した際、先頭集団にのっていたある方から「入ってこないでください!!」と大声で言われて怖かったと奥さんが言っていたのですが、語尾が丁寧語なだけマシだと思いますwww
一瞬で過ぎ去る相手に、伝えるべきことをコンパクトに的確に伝えるためには、怒鳴り声が1番適していると思います。
怖いですけど・・・
競馬の騎手も、レース中は「どけぇぇぇ!!!」って叫んでるらしいですよ。
さて、ほどよいペースの集団に巡り合え、9分後半でラップできていた私たちに襲い掛かった次の問題がこちら。
下りの連続コーナーであるS字で集団についていけない問題
今回のエンデューロで、もっとも大きな課題になったのがS字コーナーです。
鈴鹿サーキットのS字コーナーは、下りながら右に左にと曲がる連続コーナー。
勾配が結構あるので、約60km/hぐらいで高速コーナリングをすることになります。
しかも、集団の中で。
1列に並んで走ることが多いですが、稀に3列並んでコーナリングしなければいけない状況に出くわすことも・・・
コーナリングが苦手な奥さん、S字でどうしても離されてしまう。
奥さん曰く、「自分が安全に下れると思うスピードまでしか出さなかった」とのこと。
60km/hでのコーナリングは、一般道を走るライドではなかなか経験できないですもんね。
未経験の領域だったので、スピードを抑えていたようです。
無理と思う領域に足を突っ込まず、安全を優先するという判断を自分でできたことは素晴らしい!!
ロードバイク乗りとしての成長を感じる( ;∀;)
ただ、今後の課題として、高速コーナリングにも対応できるようになった方がいいとは思うので、私なりの分析をば。
奥さんが高速コーナリングが苦手な理由は、これに尽きると思います。
・下ハン+前傾姿勢でコーナリングできないこと
ALL SPORTS Communityに掲載されたレース中の写真を見てみると、奥さんはブラケットポジションで、上体が立ち気味のままダウンヒルをこなしていました。
岡国を走った時の私の写真ですが、ちょうどこんな感じ。
上体の位置が全体的に高くなってしまうので、重心も高くなり不安定になります。
あと、風の影響を受けやすくなるので、横風の影響も大きくなりますね。
私的理想像は、ばなちゃんのコーナリングかな~
下ハンを持って、上体もしっかり前傾しているので、重心が下がって安定してそうでしょ?
もちろん、下ハンでのマシンコントロールに慣れないといけませんし、前傾するため、目線が下がり路面が近くなるため、スピード感も増すのでその感覚にも慣れないといけません。
一般道で高速コーナリングを安全に練習できる場所は少ないので、経験を積むのが難しいところですが、エンデューロ練ができるような場所で繰り返し練習するのがいいかもしれません。
さて、レースの話に戻りまして。
S字を抜ければ、第1コーナーから立ち上がって爆風向かい風のメインストレートになるので、S字で離されてしまうと、爆風の中、1人で追いつかないといけなくなるという地獄のような状況が容赦なく襲い掛かります。
レース後、奥さんの心拍データを確認したところ、集団に追いつくタイミングで最大心拍の95%ぐらいになっていました。
1人インターバル練状態で、私から見ても明らかにつらそう・・・
1時間後には、脚がなくなってもおかしくない状況だったので、Ave35km/h前後で走るよいペースの集団だったのですが、見送ることにしました。
3時間の長丁場、冷静に判断し、ペースの速い集団から下りることも大事です。
ちょうどスタートから30分ほど経ったので、タイミング的にもよさそうだったので、初の補給を行うことにしました。
と、ここでも問題発生・・・
補給食のエナジージェルの蓋、開けれない問題
正直なところ、想定外の問題発生です。
奥さん、ハンドサインなどは普通にできるので、口(歯)を使って蓋側を固定し、本体側を回すことで開けれるものだと思っていました。
もちろん、レース前に「こうやって開けるねんで」と事前講習はしていたのですが、レースで走りながらとなると勝手が違ったみたいです。
集団から離れ、サイクリングペースで走っていたのですが、スプーンからヘアピンまでの緩やかな左コーナーでも「蓋が開けれない~」とプチパニック。
私が蓋を開けて渡すことができればよかったのですが、スズカウインターエンデューロの規定で、走行中の物の受け渡しは不可。
受け渡しをしたいのであれば、ピットで停止してから行うことと明記されているため、ヘルプできないんです。
奥さんから「メインストレートでもう1度やってみる」とのことで、1周まわってからメインストレートのイン側でスピードを落として再挑戦。
無事、蓋を開けることができ、補給を摂ることができました。
蓋を締めることができず、そのままバックポケットに突っ込んだらしいですけどwww
奥「安全優先やろ~、ジャージはあとで洗濯したらええねん!!」
まったくもって、そのとおりにございます。
2時間を超えるエンデューロレースに初参戦される方は、ロードバイクに乗りながら、補給食を摂取する練習をしておくと、本番で慌てなくて済むかと思います。
補給も無事終えることができ、心の余裕も出てきたところで、ちょうどよさそうなペースの集団がやってきたのでお世話になることにしました。
2時間経過時点ぐらいまでは、集団にステイ。
ある周のメインストレート通過後、シケイン前の坂でペースが緩んだので、ラインを外して前に出る。
かなり強い向かい風が吹いていたので、ペースが落ちないように集中して走っていると、後ろには奥さんしかいない・・・
先の集団をいいペースで牽いていたのが固定の2~3名だけで、疲弊してペースが落ちたのかもしれません。
個別で走りながら、いいペースの集団を探す旅に出たのですが、レース終盤の罠が待っていました・・・
レース終盤に集団が見つからない問題
レースも残すところあと1時間、終盤に差し掛かると集団というものが存在しなくなります。
もう、見事にいなくなります(´;ω;`)
集団として成立していたのは、先頭集団と大きめの第2集団ぐらいだったのではないかと思います。
先頭集団は男子のトップ争いをしている修羅の国、第2集団も女子トップを含む苛烈な集団でペースが異次元。
ツキイチなんてトンデモナイ。
奥さんと二人で「すごすぎやな~、かっこいいわ~」と観客状態で見送ることしかできません。
それ以外は、出会ったとしても3名程度でトレインを組んでいるのがいいところ。
みなさん、疲弊し切っているのでペースが上がらず、数秒つかせてもらうものの、すぐに離脱を繰り返していました。
ほぼ、ソロ状態。
ペースはAve32km/hをキープするのがやっと。
集団のありがたみを痛感。
これは、私の判断ミスだったかもしれません。
ペースが少々合わなかったとしても、集団で協力しあって走った方が結果的には速く走れた気もします。
単独でめちゃくちゃがんばって走ったペースが、集団で余裕を持って走ったペースと同じということはザラにあるので・・・
単独状態になってしまった場合は、がんばるのはやめて、後方から足の合いそうな集団が来るまで足を休めるのも1つの作戦かと思います。
単独走のまま走り切り、17周でフィニッシュ
結局、ラスト1時間は単独走のまま走り切り、17周でフィニッシュということになりました。
奥さん、最終周ではS字も私についてこれるまで上達。
第1コーナーを抜けメインストレートに入ったところで「これ、ラスト!?」と私に確認し、「そやで」と答えるやいなや、スプリントをかけてぶっ飛んでいきましたwww
ワイにそれを追う脚はなかった・・・
最近、ちょい差しでやられることが多い気がしますよ~欲張りのみなさ~ん
ということで、17周を無事走りきり、奥さんは5位入賞を果たしました\(^o^)/
よくがんばった!!
レース後、鈴鹿サーキット初体験の記念撮影をば。
さらにがんばったご褒美に、ちゃりん娘のみなさんと記念撮影することもできました♪
野郎どもばかりだと「写真を~」とお声がけさせていただくのも一苦労なんですけど、奥さんという飛び道具が火を噴いたぜwww
表彰式前のお忙しい時に、快く写真撮影に応じていただきありがとうございます♪
さらにさらに、表彰式を見ていた時、私たちの前に人気のロードバイクYouTuberさんがいるのを奥さんが発見!!
なななチャンネルのnanaさんや~!!
撮影機材のinsta360 one Xで撮影されておりました。
360°カメラに興味津々なAKIRA氏、ずうずうしくも撮影機材のお話をさせていただく。
かなりおもしろそうな逸品ですね、insta360。
nanaさんのスズカウインターエンデューロの動画を見させていただいたのですが、表彰式で感動の涙を流されていた後のえらいタイミングでお声がけしてしまったみたいで、申し訳なくなってしまった・・・
そんなタイミングでも、快く対応いただき、本当にありがとうございました♪
また、機会があればライドをご一緒してみたいものです。
と、いろいろとご褒美を与り、スズカウインターエンデューロを満喫して帰路につくのでした。
鈴鹿サーキットさんから、個人利用の範疇だったら走行動画を載せてもいいですよと回答をいただきましたので、最後に走行動画前半1時間半分のみですが、アップします。
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