みなさん、不測の事態がおき、タイヤがパンクしてしまった時、インナーチューブを交換後の空気入れはどのように行っているでしょうか?
ロードバイク購入直後に、「ロードバイク初心者が必ず購入しておくべきアイテム〇選」のような記事に書かれているとおりに購入した携帯ポンプをお使いでしょうか?
携帯ポンプというのは、このようなアイテムです。
ひと昔前の携帯ポンプは、7Barまで空気を入れようとすると、マッチョマンが出来上がるのではないかというぐらいのポンピング必須で、あげく、7Bar入らないということがざらでしたが、最近の携帯ポンプは優秀で、7Bar入れるのにも筋力は不要となっています。
が、300回近くポンピングしないといけないことに変わりはありません。
ライド中に、タイヤを外し、チューブを外し、予備チューブを入れ、300回もポンピングするというのは、時間ロスがもったいないです。
グループライド中でしたら、たくさんの人を待たせることになりますし・・・
そこで、サクッと一瞬で空気入れを完了させることができるマジックアイテムの登場です。
それがこちら。
CO2インフレーター&ボンベのセットです。
こちら、本当に優れものでして、簡単な前準備を1分ほど行い、インフレーターをバルブにセットし、開放すると2秒で空気入れが完了します。
初めて体験した時は、本当に感動すると思います。
うわっ、すごい!!って。
そんなパンク修理の神アイテム、CO2インフレーター&ボンベセットの使い方を解説したいと思います。
ちなみに、CO2ボンベは単体での購入が可能です。
最初にCO2インフレーター&ボンベのセットを購入し、その後はCO2ボンベのみを購入するのがよいかと思います。
CO2インフレーター&ボンベセットの使用方法・手順 (画像付き)
私が使用しているインフレーターとボンベのセットに登場してもらいます。
左側がCO2インフレーターで、右側がCO2ボンベです。
写真を交えつつ、使用方法について解説していきます。
先に作業手順を箇条書きします。
1.インフレーターのダイヤルがCLOSEになっているかを確認する。
2.インフレーターとCO2ボンベを接続する。
3.チューブのバルブにインフレーターを接続する。
4.インフレーターのダイヤルをOPENにする。
5.CO2ボンベが空になったら、インフレーターをチューブのバルブから外す。
6.インフレーターとCO2ボンベを外す。
以上です。
それでは、各手順の詳細に移りたいと思います。
CO2インフレーターのダイヤルがCLOSEになっているかを確認する
CO2インフレーターのダイヤルというのは、こちらです。
CO2インフレーター上部の赤い回せる部分のことです。
CLOSEとOPENと書かれていますが、CO2ボンベと接続する前にCLOSE側にダイヤルが回り切っているかを確認してください。
もし、OPENの状態でCO2ボンベを接続すると、いきなりCO2が噴出しはじめ、あっという間にCO2ボンベが使用不可状態に陥ります・・・
また、CO2ボンベからCO2が噴出する際、CO2ボンベが凍り付くぐらい温度が下がります。
CO2ボンベを素手でもっていた場合、ひどい凍傷になってしまう可能性がありますので、サイクリンググローブを付けたまま作業を行うですとか、付属のゴム製のカバーをCO2ボンベに装着して作業を始めてください。
右側のCO2ボンベの赤いボンベを覆っている物がカバーです。
CO2インフレーターとCO2ボンベを接続する
CO2ボンベには、ネジ有りと無しがありますが、主流となっているネジ有りで説明します。
CO2インフレーターの下部とCO2ボンベの上部が、ネジ式で接続できるようになっていますので、クルクルと回して接続していきます。
この際、ある程度まで回すとコツンと当たる感触があり、さらに回していくのに力が必要な箇所が出てきます。
そこからさらにグイっと回してください。
左が未使用、右が使用済みのCO2ボンベ接続部の画像ですが、見ての通り、使用済みのボンベは穴が開いています。
前述のコツンと当たる感触は、CO2ボンベ接続部に届いた時に感じるものです。
そして、そこからグイッと回すことで、穴が開きます。
穴が開くまで回せていないと、後ほど、チューブバルブとの接続部を開放した際に、チューブに空気が入らず、「あれ??」ということになりますので、注意してください。
まぁ、そうなってしまってもやり直すことが可能なので、神経質になり過ぎなくても大丈夫です。
インナーチューブのエアバルブにCO2インフレーターを接続する
CO2インフレーターのこちらの金具が、インナーチューブの仏式バルブに接続する口です。
家でタイヤの空気を入れる時と同様に、インナーチューブのエアバルブに差し込み、金具部分を回してしっかりと接続します。
CO2インフレーターのダイヤルをOPENにする
この赤いダイヤルをOPEN方向に回します。
少しずつダイヤルを開き、少しづつCO2を充填するのは難しいので、思い切って開ききってしまった方がよいかと思います。
というのも、チューブのバルブに接続した状態でダイヤルを回すのが、体勢的に少々難しいんですね。
ダイヤルを回すことに気を取られすぎて、インナーチューブ側のエアバルブを曲げたりしないように注意しましょう。
また、先にも書きましたが、ダイヤルがOPENになった瞬間、CO2ボンベが急速に冷やされ、凍りつきます。
くれぐれもCO2ボンベに素肌で触ることのないように気を付けましょう。
手の水分が一瞬で凍りつき、CO2ボンベと手が離れなくなってしまいますし、凍傷になってしまいます。
CO2ボンベが空になったら、CO2インフレーターをインナーチューブのエアバルブから外す
CO2ボンベが空になったら、充填したCO2が抜けないようにCO2インフレーターの金具部分を回し、インナーチューブのエアバルブから外してください。
まだ、ボンベは冷たいので、気をつけましょう。
CO2インフレーターとCO2ボンベの接続を外す
CO2インフレーターとCO2ボンベのネジ部分を回し、外してください。
使い終わったCO2ボンベは、家に持って帰り、処分しましょう。
自治体により、処分方法は異なるかもしれませんが、私の住む神戸市の場合は、もえないゴミとして処分することになっています。
特記事項として、カセットボンベ、スプレー缶等の同種ゴミ以外のもえないゴミとは、袋を分けて出さないといけないとのことです。
間違っても、パンク修理を行った場所にポイ捨てなんてしないでください。
CO2ボンベの使用にあたっての注意点
CO2ボンベによるパンク修理は、一時的な走行を可能にするレベルの応急処置という認識を持ちましょう。
CO2は、普通の空気入れで入れる空気よりもインナーチューブから漏れやすく、抜けやすいという特性があります。
7BAR程度は充填できますが、次の日にはタイヤがベコベコになるぐらい抜けやすいです。
パンク修理直後から、100km程度であれば走行可能と思われますが、可能な限り早いタイミングで、一般的な空気入れで空気を入れなおすことをおすすめします。
サイクリングで有名な場所(アワイチやビワイチ、しまなみ海道など)であれば、コンビニで空気入れを借りれる可能性が高いですし、町の自転車屋さんを探して助けを求めるのもよいかと思います。
空気を入れなおす時は、一度、すべて抜いたうえで、空気を入れなおすようにしてください。
最後に
インフレーターとCO2ボンベの使い方について解説しましたが、出先のパンク修理を簡単に処理できそうだと思いませんか?
上述の工程は、慣れてしまえば2分ほどで対応できるかと思います。
非常に便利なアイテムですので、サドルバッグやツールボトルにCO2インフレーターとCO2ボンベ×2を常備し、不測の事態にも楽にサクッと対応してしまいましょう。
コメント
ちなみにネジ式ボンベは自分の知る限りのむらぼが最安値で200円です(`・ω・´)
買うときは10本ほど買ってきます(笑)
のむラボさんが最安値(笑)
この前、ボラワンを直してもらいに行ったときも、ボンベだけ購入しに来店した方がいましたわ。
また行く機会があれば、私も大量購入しときます♪
ショップ店員曰く…使用済みボンベの処理は空き缶と同じ扱いでいいみたいです。
その辺の自販機のゴミ箱に“ポイッ”でもいいのかな?(@_@)
使用済みボンベを空き缶扱いはまずいような・・・
でも、二酸化炭素は燃えないでしょうから、爆発のリスクとかなさそうだから大丈夫なのかな?
ちゃんと市の課に聞いた方がいいですね。
初めまして。チューブをホイールにはめる際に多少膨らませる用途にも、開閉式のインフレーターでしたらCO2ボンベは使えるのでしょうか。
初めまして、BigSamさん。
正直なところ、チューブをはめる前、少し膨らませるような使い方をしたことがありません。
なので、使えるのか実体験を元にお話することはできないのですが、Amazonのレビューを見るとそのような使い方ができると投稿されている方もおられるようです。
参考にリンクを貼っておきますね。
https://www.amazon.co.jp/TNI-%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%8C%E3%82%A2%E3%82%A4-%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%99%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97-2600462/product-reviews/B00AZR6944/ref=cm_cr_othr_d_paging_btm_8?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&pageNumber=8