トレーニング方法について書こうと思ったのですが、その前にロードバイクを前に進ませるということにおいて意識しておいた方がよいと思うことを書こうと思います。
痛みに負けるな編で、ペダリングや三点支持の話をしました。
その際、耳タコなくらいお話した「ペダルに体重をのせろ!!」という話。
「のせなアカンのはわかったけど、どうやんのよ??」
私もいろいろなサイトで調べました。
「お腹にタマゴを抱えるようなイメージで乗りなさい」
「前傾をキツくしなさい」
「アンクリングはダメ!!」
「腕ピンで乗らない!!」
上に書いたフレーズ、見覚えあるでしょ?
いくつかは今も意識するようにしていますが、またいくつかは「これは違うな」と思い、他の乗り方に変え、現在の乗り方に行き着きました。
「おじぎ乗り」です。
すべてをそのまま鵜呑みにしているわけではありませんが、基本思想はおじぎ乗りを採用しています。
人様が考え出した乗り方なので、私がどうこう説明するより、「おじぎ乗り」でググってみてください。
YouTubeに堂城さん(創始者)自ら解説している動画もアップされています。
といって、マル投げるのもアレなので、私なりの押さえるべきポイントを書いてみたいと思います。
まず、ポイントは「体重の移動=荷重」を使って、力を使わずに楽に速く走れるようにしましょうという点です。
「歩く」という自然に行っている行動をそのままペダリングに活かすイメージですね。
「歩く」
みなさん、まるっきり意識してないと思いますが、かなり複雑なことをしています。
動作を1つずつ砕いて書くと
1.右足を前に出し、前に前傾してバランスを崩す。
2.バランスを崩したことで移動した上半身を右足で接地し、バランスを立て直す。
3.右足で下半身を前に移動させる。
4.左足を前に出す
以下、ループって感じですかね。
人間は不安定な状態をあえて作り出して、それを立て直すということを繰り返して移動してるわけです。
こう書かれると「えっ!?」ってなると思います。
わたしはなりました(笑)
どう思われたかは置いておいて、これがペダリングとどう関係するのかという話になります。
上記の2のフェーズで「前にバランスを崩して、足でバランスを立て直す」という動作があります。
この際、足の裏の拇指球のあたりに体重がガッツリとのりますよね?
この時、体重のほとんどが拇指球のあたりにのっているはずです。(のっていないのなら、歩き方から変えてくださいw)
私なら63kgの重さが拇指球のあたりに集中して荷重するのです。
63kgの人間に片足立ちで背中にのられたときのことを想像していただければ、凄まじい力が発生していることは理解いただけると思います。
普段、普通に行っている「歩く」という楽な動作で、凄まじい力が発生しているわけです。
この強烈なパワーを地面ではなく、ペダルにぶち込もうというのが、おじぎ乗りの目指すところと私は解釈しています。
これが「ペダルに体重をのせろ」の意味ですね。
「いや、サドルに座ってるんだから、大半の重さは逃げてるでしょ」と思われた方は、サドルにどっかりと座り過ぎです。
もちろん、ロードバイクに乗ることと歩くことはまったくイコールではありません。
ペダリングは円運動なので、真っ直ぐ下方に向けて体重を落とす感じにはならないです。
ハンドルをもたないといけませんし、サドルに座らないと長時間の維持なんてできるわけがないですしね。
なので、63kgの全体重をかけることはできないにしろ、少しでも多くの体重をペダルに注ぎ込めるようにするにはどうすればいいかというメソッドが「おじぎ乗り」にはいろいろと詰まっているわけです。
と、おじぎ乗りというキーワードと、その基本中の基本、「荷重」の話を出したところで一旦止めます。
この先の「なぜ?」、「どうして?」を書こうとしたのですが、意外にもいろいろと前提知識が必要なものだと気付きまして(至極、書きづらかっただけですが…)、次回にそれを書いてから、おじぎ乗りの私なりの解釈を書いていこうかと思います。
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