つま先から土踏まず周辺が痛くなる人は、アンクリングを気にしすぎなのかもしれない

3年ぐらい前から、ずっと悩まされていたことがあります。

 

なぜか、左足の足の裏、特に拇指球から小指球へのライン上や土踏まずが痛くなるという現象に悩まされていたのです。

 

特に、しっかりと踏みにかかると痛くなる。

 

この現象の最大の疑問は、左足だけ発生し、右足は発生しないということ。

 

クリートの取付位置は、左右まったく同じなのにです。

 

クリート位置を前後左右と変えてみたものの、あまり変わらず・・・

 

長きに渡り、左足は踏まないようにして痛みを回避してきました。

 

しかし、右足に頼るペダリングを続けていても先はないなとも考えていました。

 

そんなある日、転機がやってきたんですね。

 

ヒントはダンシングにありました。

 

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ダンシングのコツを教えてもらったことで、前荷重であることに気付いた

 

ある日、坂練をしていた時に、欲張り朝練メンバーであるはこぶね氏に言われたんですよね。

 

「AKIRAさん、ダンシング下手っすね~」って。

 

「なら、コツを教えれ!!」って聞き返したら、「BBの真上に乗らないとダメですよ」って返ってきました。

 

はこぶね氏も、これのダンシング特集に書かれていたことをそのまま言っただけみたいでしたけどね(笑)

 

しかし、その場にいたAkioさんも同じことを言いだしました。

 

こうなってくると、俄然信憑性は上がります。

 

強い人が2人も同じことを発言している。

 

試すしかないですよね、これは。

 

「BBよりも前に出ている状態でダンシングしてると腕や肩が痛くなりますよ」というヒントから、腕や肩が痛くならない位置まで腰の位置を引いてみました。

 

ところがですよ。

 

バランスが非常に取りづらい・・・

 

右足は難なくできているのに、左足が1時~5時を通過する時に前につんのめりそうになる。

 

いろいろと試した結果、かかとを今までより落とすことで安定しました。

 

そして気付いたわけですよ。

 

つま先立ち気味による前荷重だったということに・・・

 

アンクリングを気にしすぎたことが原因??

 

つま先立ち気味だったということは、かかとを落としすぎないように過剰に意識してしまっていたということ?

 

確かに、左足だけ足底のどこで踏むかをずっと考えながらペダリングをしていたように思います。

 

右足はまったく意識しなかったのに。

 

一生懸命、拇指球あたりから土踏まずにかけての部位でペダル軸に体重を乗せようと意識していたように思います。

 

そのように意識している時点で、前荷重なんですよね。

 

足底全体の̘前寄りの部位ですもんね、拇指球から土踏まず周辺って。

 

そして、肉が少なく、骨が近い場所に思いっきり荷重するわけですから、痛みも出やすいでしょう。

 

アンクリング=かかとがつま先よりも下がる状態は悪ということを意識しすぎるのもよくないのかもしれません。

 

と言いつつも、今でもアンクリングはよくないと思っています。

 

かかとが下がりすぎるのは、効率が悪いと考えています。

 

私が伝えたいことは、アンクリングを意識しすぎることがよくないということです。

 

2014ThaiTrainingCamp TakashiMiyazawa YukiyaArashiro

 

みんな大好き新城幸也選手と宮澤崇史さんのペダリングをがっつりとスローモーションでも見れる動画です。

 

私ごときど素人がこんなことを申し上げるのは大変失礼なことと認識しつつ言わせていただくと、ペダリング変更前の私=宮澤崇史さん、ペダリング変更後の私=新城幸也選手のイメージです。

 

この動画の宮澤崇史さんのペダリング、つま先側で踏んでいるように見えますよね。

 

足の裏が痛くならないんだろうか?

 

対して、新城幸也選手はかかとからつま先までのラインが地面と水平ぎみになるぐらいかかとが下がっています。

 

これぐらいの位置であれば、そもそもかかとが下がっているとは言わないのかもしれませんけど。

 

実際にペダルが3時、4時あたりで新城幸也選手の足首の角度を作って踏んでみたら分かると思いますけど、足の裏全体でベタっと踏む感覚になるはずです。

 

それでもアンクリングは発生しないんですよ、意外に。

 

 

むしろ、アンクリングを意識しすぎてつま先側だけで踏む方が、バランスが取りにくかったり、足の裏に痛みが発生したりとマイナスな点が多いのではないかというのが私がたどり着いた答えでした。

 

ただ、この考え方が通用するのは正しいポジションが出ているという前提ででしょうけどね。

 

ポジションが出ていれば、アンクリングは発生するはずがない!?

 

いま、「アンクリングしてみて」と言われても、できない気がします・・・

 

というぐらい、ある程度ポジションが出ていれば、アンクリングは発生しないのでは??というのが私の考えです。

 

ポイントは以下の2点ではないかと思います。

 

1.クリート位置

2.サドル高・サドル位置

 

クリート位置が前過ぎるとアンクリングが発生しやすい

 

うまく言葉で説明するのが難しいと悩んでいたら、なんとも分かりやすい解説記事がありました。

 

参考記事:クリートの位置はどの様に決めたらいいのか?検証してみた。

 

これです、私が言いたかったの(笑)

 

画像付きで大変分かりやすい。

 

見ていただいたら分かると思いますが、クリート位置が前過ぎるとアンクリングが発生しやすくなります。

 

ですので、適正なクリート位置を探すということは重要。

 

私のベストポジションは、拇指球の少し後ろ、土踏まず寄りですね。

 

足の大きさ、形状によってベストポジションは変わってくるでしょうから、いろいろと試してみるのがよいと思います。

 

サドル高が低すぎるとアンクリングが発生しやすい

 

サドル高が低い=かかとを落とす余裕が生まれる

 

適正なサドル高の出し方に、「下死点にあるペダルの上にかかとを乗せて、膝が伸びきるぐらい」という方法がありますよね。

 

これって、「下死点で膝を全力で伸ばしてもアンクリングにならないよね?」という意味が含まっているんじゃないかと思うのです。

 

もちろん、もっとも踏力を発生させやすいポジションだからという理由の方が大きいんでしょうけど。

 

サドルから下死点までの距離という意味合いで、サドルの前後位置も影響はあると思いますので、トータルでベストポジションを出すことが重要かと思います。

 

私のポジションの変遷を考察すると、左足だけつま先でペダリングする癖がついたのも頷ける・・・

 

私のポジションの変遷はこちら。

 

サドルは高いほうがいいという情報を鵜呑みにし、サドル高を異常に高くする。←今だから分かる話w

住友輪業さんに指摘されて、シートポストをカットまでしていただき、サドル高を2cm下げる。

おじぎ乗りに出会い、独断でサドル位置を1番後ろに下げ、サドル高を2cm下げる。

膝の位置が後ろ過ぎることに気付き、サドル位置を前へ。その分の調整のため、サドル高を0.5cm上げる。ステムを6°の90cmから6°の110cmに変更。

kinofitを受け、サドル高を2cm上げられ、サドル位置をさらに前へ。ステムを6°の110cmから17°の120cmへ変更。

独断で、サドル高を0.2cm上げ、サドル位置を限界まで前へ。

股が痛くなったので、サドル高を元に戻す。

当記事の冒頭にあったはこぶね氏との会話により、サドル位置をkinofit後の位置に戻す。

kinofitを受けた時と同じポジションに戻りました(笑)

 

こんな感じです。

 

最初6か月ぐらいは、現在のサドル高よりも1.5cmも高く、サドル位置も後ろ寄りというポジションだったんですね。

 

どう考えても下死点までの距離が遠過ぎます。

 

今のポジションで、サドル高を0.2cm上げたら、股が痛くなるレベルですから、1.5cmも高かったら、まともに踏めるレベルではないことは明白。

 

おそらく、右足で普通に踏めるように右側にずり落ちたポジションでペダリングしていたんでしょうね。

 

となると、左足は高さが足りませんので、つま先立ちの状態でペダリングするしかなかったんじゃないかと思います。

 

それが癖付いてしまったと。

 

なので、サドル高をどんどん下げていきはしたものの、その癖だけは残ってしまったという流れではないかと思います。

 

私と同じように、ロードバイクを始めた当初、サドル高が高すぎたという方は、少し気にしてみてもいいかもしれません。

 

余談ですが、kinofitのすごさを再認識した・・・

 

kinofitを受けた直後は、即座に左膝の外側が痛くなり、蛸師匠をはじめとするハイパー夜練のみなさんに「気分よく漕げてた時のポジションに戻したら?」と言われました。

 

しかし、ある程度継続する時間は必要だと考えていたので、そのままのポジションで乗っていたら、痛みが出なくなったんですよね。

 

その後、もう少しサドル高を上げた方がパワーが出るんじゃないか?

 

前乗りブームが来ているけど、試してみようか??

 

という気持ちがむくむくと湧いてきたので、実行に移してみるとお股が痛い痛い問題発生。

 

パワーは出ていたように思うんですけどね。

 

ハムも使えていましたし。

 

しかし、お股痛い痛い問題には抗えず、サドル高を戻しました。

 

ここで、サドル位置も戻せばよかったのですが、前乗りは続行。

 

すると、ハムストリングが使いづらくなったんですよね。

 

ちょうど、乗る時間の確保が難しくなった時期とも重なったため、単純に弱くなっただけかと思っていたのですが、今思うと、ポジションもよくなかったんだと思います。

 

そして、冒頭のBBと腰の位置問題が発覚し、「シッティングのポジションも前に突っ込みすぎているのではないか?」と考え直しました。

 

で、kinofitを受けた直後のポジションに戻したわけです。

 

そしたら、ハムストリングを使って踏める踏める(笑)

 

今回の足底の踏む場所の変更、踏み方の変更も合わさっての結果ではありますが、非常にいい感触です。

 

1年以上かけて、寄り道をしただけになりましたが、kinofitで出したポジションに戻ってきたわけですから、やはり、プロの目は確かなのねと見直した次第。

 

高いハイエンドモデルのカーボンバイクを買う前に、2万円でkinofitを受けた方がよっぽどコスパがいいんじゃないですかね。

 

まだフィッティングを受けたことのない方は、kinofitに限らず、元プロの選手やフィッティング専門でやっているフィッターの方が提供するフィッティングサービスを受けてみるのもいいかもしれません。

 

最後に

 

足の裏が痛くなるという方、特につま先から土踏まずあたりが痛くなるという方は、まず、クリート位置、ペダルを踏む位置を見直しみてください。

 

特に片足だけという方は、症状の出ていない方の足裏の感触などを意識して分析してみてください。

 

おそらく、無意識で正しいことが行えている状態ですので、それを症状が出ている側の足で実現できているかを探るのがよいと思います。

 

痛みから解放され、楽しいロードバイクライフを過ごせるように日々、試行錯誤していきましょう。

 

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コメント

  1. より:

    ちなみにはこぶね氏のスプリントはBB上で踏めてませんでした( ^ω^ )

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