前回はポジションの変更点について記事化しました。
読まれていない方はこちらからどうぞ。
参考記事:巷で噂のロードバイクフィッティングサービス、キノフィットを受けてみた ~ポジション編~
フォームやペダリングに関してもアドバイスしてもらえるぞ!!
キノフィットでは、ポジションの適正化と共にフォームやペダリングに関してもアドバイスをしてもらえます。
指摘された大きなポイントは以下のとおり。
1.上半身の使い方。体幹を使うとはなんぞや?
2.腰から上半身を前傾させる
3.胸を開き、楽に呼吸する
4.股関節を大きく動かす
フィッティング前とフィッティング後の動画を置いておきますので、参考にどうぞ。
Before
After
上半身の使い方。体幹を使うとはなんぞや?
よく体幹を使いましょうというフレーズを見聞きしますよね?
私もいろいろなブログで読みましたし、それを意識してお腹にフンッ!!と力を入れて乗ってました。
Beforeの動画でも、腹筋カッチカチの状態で乗ってます。
で、木下さんに話をしてみたんです、体幹を使うことや腹圧をかけることについて。
そうしたら、「そもそも体幹を使うとか腹圧をかけるってどういうことか理解して話してます?よくその話を聞きますけど、その話をするのナンセンスだと思うんですよね」と回答されました。
いろいろな方から聞かれるんでしょうね(^_^;)
「またかよ~」という心の声が聞こえてくる感じでしたが、バーベル上げのフォームを例に解説してくれました。
その内容に近い解説がされているサイトを見つけたので参考までに。
参考記事:デッドリフトの効果を高める9つのコツ&7つのフォーム!
横からの写真付きで分かりやすいと思います。
重いものを地面から持ち上げる時、背中を丸めてお腹に力を入れたところで、力を発揮することに直結しないというようなことが書かれています。
重量上げの選手も背中が丸まっている人っていないですよね?
背中は真っすぐ、姿勢よくしている状態で重量物を持ち上げにかかるものなんですよ。
そして、そのような姿勢をつくろうと思うと、少し腰を前に出すようなイメージになると思います。
「体幹を使う」をお手軽に体感する方法
以下の方法でお手軽に体感することができると思います。
イスに腰かけ、腰骨の上部(腹筋の両サイド)を横から押してみてください。
何も意識せずに座っている時は、硬さはあまり感じられないと思います。
私の場合はプヨプヨな感じ。
そこで、腰を少し前に押し出すようにしてください。
もう1度、腹筋の両サイドを横から押してみると、硬くなっていませんか?
腹筋の前側ではなく、横側が硬くなっている状態が体幹を使えている状態ということです。
他の実験方法としては、腹筋の背中をつけていない状態をキープするという方法もあります。
腰を前に出した時とそうではない時で、つらさを比較してみてください。
腰を前に出すように意識した方が断然楽にキープできると思います。
体感できた体幹の使い方をそのまま乗車姿勢に反映すると・・・
背中はまっすぐ、お腹を前に出して、腰から前傾するということになります。
このような感じですね。(塩さん、例として使わせていただきました!!)
私が1番かっこいいフォームだなと思っているのは、この方なんですけどね。
LiveGARDENbicistelle(ライブガーデンビチステンレ)の中村千佳選手。
美しい。
もともと、腰が寝るタイプなんでしょうね。
私のように腰が立つタイプだとマネできません。
少しでも、見ていて美しいフォームに近づきたいものです。
胸を開き、楽に呼吸する
次に、パワーを出すためではなく、持久力を向上させるための必須事項、呼吸です。
呼吸を楽に行うためには、胸をしめて、窮屈な状態にしてはいけないと。
胸を開きましょうというのが、次のアドバイス。
私のBefore動画を見れば分かるとおり、縮こまりすぎて、いかにも窮屈そうですよね。
胸が閉じてしまっているので、呼吸がしにくいと。
胸を開くには、胸を前に張るようなイメージをすればよいかと思います。
肩と胸の位置関係の話をすると、肩が胸よりも後ろにきているのはNG。
同じラインか前にくるぐらいのイメージがよいかと思います。
みんな大好き新城幸也選手のフォームもそうですね。
そして、少々意外だったアドバイスが1つ。
「ハンドルにもある程度は体重をのせてもいいよ」と言われたこと。
これは、初心者である私向けのアドバイスだったのかもしれませんが・・・
ハンドルからの抜重をキープすることを意識しすぎるのはよくないのかもしれません、筋力が足りないうちは。
股関節を大きく動かす
ペダリングに関しては、Beforeの時点で「キレイだと思いますよ」と言われました。
よりよくするためには、太腿を上げて大きく動かすことを意識するのが大事とアドバイスをいただきました。
いろいろな記事で私も書いてますけど、木下さんも同じことをおっしゃってました。
ペダリングに関して重要だと思ったアドバイス。
「80%で漕ぐのが大事。速くなるということは、その80%の力を強力にしていくこと」
がむしゃらにパワーを出すことを優先したらダメということですね。
費用について
所要時間1時間半。
マンツーマンのレッスンですが、費用は以下のとおりでした。
21,000円+出張費4,000円の25,000円です。
私は、ハンドルとステムを購入したので、+20,700円のトータル、45,700円でした。
最後に
2回に分けてキノフィットを受けた時のお話を記事化してみました。
2016年12月の話ですので、キノフィットはさらに進化していると思います。
フィッティングサービスは、形として何かが残るわけではありませんが、自身のノウハウとして一生残り続けます。
日本では正しい自転車の乗り方を教えるという文化がありませんし、教えれる人が少ないのが現状だと思います。
小学校に行かずして、見よう見まねで読み書きをしろと言われているのと同じ状況です。
できなくて当たり前と言えば当たり前ですよね。
そんな中、経験のあるフィッターに自転車の乗り方を教えてもらうということは、フィッティングを受けていない人たちに比べて、かなりのアドバンテージを得ることになるとは思いませんか?
フォームやポジション、ペダリングなどに不明点がある方は、ぜひ、フィッティングサービスを受けられることをおすすめします。
キノフィット以外にもフィッターによるフィッティングサービスは増えたように感じます。
お住まいの近くで受けれるフィッターさんを検索してみることから始められてみてはいかがでしょうか。
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