超軽量アルミクリンチャーホイール MAVIC R-SYS SLR ファーストインプレ【レーゼロ比較】

最軽量ヒルクライム専用アルミホイールとして名高い(らしい)、マビックのR-SYS SLRをお試しさせていただける機会がありまして、ヒルクライム、平坦、ロングライド(アワイチ)とテストライドさせていただきましたので、ファーストインプレッションを書いてみたいと思います。

 

比較対象は、私が愛用し続けてきたカンパニョーロ シャマルウルトラと、最近、奥さんにシャマルウルトラを強奪(w)されてしまったので、常用ホイールとなったフルクラム レーシングゼロです。

 

タイヤはコンチネンタルGP4000S2の25Cを使用、インナーチューブはコンチネンタルのRACE 28 Lightを使用しています。

※シャマルウルトラとレーシングゼロは、ヴィットリアのラテックスチューブを使用。
インナーチューブも同条件にしたかったのですが、R-SYS SLRはカーボンホイールだろうと勘違いして、ラテックスチューブを避けてしまいました・・・

 

感じた点を先に挙げますと

 

・ヒルクライムは、速い。特に10%以上の勾配区間はレーゼロよりも登る。

・ゼロキロスタートは、軽い。

・30km/hぐらいまでのコロコロと回ってくれる気持ちよさは格別。

・35km/hを超える高速巡行は、レーゼロより少しだけ抵抗が大きいかも?

・シャマルウルトラより硬く、レーゼロよりほんの少しだけ柔らかい

・横風に弱いかも・・・

・コーナリングが少しフワつく

・路面のギャップを拾い気味(インナーチューブの影響かも・・・)

ブレーキングが若干弱いかな・・・

 

こんなところでしょうか。

 

R-SYS SLRの特徴である超軽量という点が、すべてに関係しているのではないかと思ったりします。

 

ちなみに、前後で1,295gしかないそうです。

参考:マビック公式HP

 

レーシングゼロの重量が、1,518gらしいのでかなり軽いですね。

 

ヒルクライム専用ホイールというのもうなずけます。

 

それでは、各ポイントごとにインプレしていきます。

 

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急勾配のヒルクライムでこそ活きる超軽量ヒルクライムホイール

 

急勾配において、軽量であることはジャスティス!!

 

もう、これは覆すことのできない事実ですね。

 

レーシングゼロもかなり登れるホイールだと思いますが、R-SYS SLRはそれを凌駕するヒルクライム力があると思います。

 

レーシングゼロではペダルが回りきらない場所でも、R-SYS SLRでは回っていくというのを体感することができました。

 

表現の1つとしてよく使われる「ギア1枚軽くなった」とまでは至りませんけど、ヒルクライムでのアドバンテージは確実にあると思います。

 

私がヒルクライムリピート練で走っている約6分30秒ほどのSTRAVAセグメント区間で、20秒ほどタイムを更新できました。

 

こちらが、レーシングゼロでの直近の最速タイム。

 

こちらが、R-SYSでの記録。

※奥さんの名前でのログになっているのは、私のガーミンさんが死亡したため、奥さんのガーミンを借りたからです。女子ランキングに影響が出ないようにログ削除済みですのでご容赦を・・・

 

前半を飛ばし気味にいったので、後半の急勾配区間で失速するかな・・・と思いながら登っていたのですが、ぎりぎり堪えることができたのはR-SYSのおかげといった印象です。

 

レーシングゼロだと最後100mぐらいがもたないんですよね・・・

 

低速~中速域が気持ちいいポタリスト向けホイール!?

 

信号待ちからのゼロキロスタートで、スッと加速しますし、30km/hぐらいまでの転がり感は超気持ちいいです。

 

さすが超軽量ホイールという感じ。

 

シャマルウルトラやレーシングゼロみたいに、ラチェット音がうるさくなく静かにスーッと回るので、音的な心理効果も若干あるかもしれません。

 

しかし、30km/hぐらいまで加速した後、ペダルを止めた時のコロコロとよく転がっていく感じは秀逸。

 

ハブがいいんですかね?

 

 

「のんびりと景色を楽しみながら走るから、30km/h以上での性能はいらないかな?」というポタリング重視の方に向いているホイールでは?と思います。

 

ヒルクライムも強いですし。

 

スポークがきしめん形状ではないので、空気抵抗的に不利といわれていますが、向かい風の中でもレーシングゼロと同等ぐらいには走れましたしね。

 

ただ、軽量ゆえだと思うのですが、横風には弱いように感じました。

 

タイヤが風にさらわれる感触が若干強めですし、横風での減速感がレーシングゼロよりも大きいように思います。

 

リムハイトが、フロント24mm、リア26mmとローハイトなホイールですので、50mmハイトのディープホイールと比較すると安定してますけどね。

 

そういう点からも、中速域までが特に優秀なホイールではないかと思います。

 

高速コーナリング、ダウンヒルは苦手かも・・・

 

先に書いたとおりなのですが、超軽量ゆえに高速域での安定性が若干低いように感じます。

 

特に、ダウンヒル中の高速コーナリングでは、狙った場所にコントロールするのが難しく感じました。

 

なぜかというと、コーナリング中にタイヤの接地感がフワつく印象があるため。

 

風に流されているのか、路面のギャップを拾いすぎているのか、何が理由か分かりませんが、伝わってくるグリップ感に信頼がおけない感じといえば伝わりますでしょうか・・・

 

レーシングゼロは、グッと踏ん張る感じがあり、曲がれるという確信ありきで曲がっていけるのですが、R-SYSは少し落としぎみのスピードでも「そんな感じで本当にグリップします?」という不安感がありました。

 

これは、普段、ラテックスチューブを使用している私が、ブチルチューブで走ったことによる影響なのかもしれません。

(ラテックスチューブの方が、柔軟性に優れ、路面追従性が高く、グリップがよくなるはずなので。)

 

走り慣れているアワイチのダウンヒルを、かなり慎重に下らなければならなかったのは、少し残念な点でした。

 

もしかしたら、反応がクイックすぎて、私には扱いきれなかっただけなのかもしれませんけど・・・

 

また、ハードブレーキングが少し苦手な感じもマイナスポイントかと思います。

 

レーシングゼロで走る時と同じブレーキングポイントで、強くブレーキをかけたのですが、想定よりもスピードが落ちずにヒヤッとしたことがありました。

 

急勾配の下りでは、かなり早めのブレーキングが必要な印象です。

 

ウエット路面で効果を発揮するといわれるエグザリット加工ですが、ドライコンディションではSHIMANOのブレーキシューより劣っている感は否めません。

 

とはいえ、よほどのハードブレーキングを行わない限り、コースアウトすることはないと思いますので、及第点かと思います。

 

ブレーキシューが特殊仕様なので、お高めなのがつらいところでもありますね・・・

 

 

SHIMANOの4倍はつらい・・・

 

 

高速巡行については、世間の評価よりは悪くないのでは?

 

R-SYSのインプレを読んでいると、「高速巡行は終わっている」「35km/h以上は、ホイールが止まろうとする」という評価を目にしました。

 

確かに、40mmを超えるようなディープリムホイールに比べれば、高速巡行で止まろうとする感じは強いように思います。

 

ただ、シャマルウルトラやレーシングゼロと比べると「大差ないかな?」というのが私の印象です。

 

リムハイトが30mm以下のアルミホイールという同じカテゴリーに属するホイールですから、あまり差はないのではないでしょうか?

 

下の画像は、国道2号の須磨ー明石海峡大橋の往復TTをした時のログですが、往路が35km/h程度、復路が40km/h程度で走れているので、Ave36km/hぐらいは確保できていると思われます。

 

 

これは、レーシングゼロでの記録と同等程度ですので、「高速域が苦手か?」と問われたら、「そうでもないんじゃない?」というのが私の回答です。

 

ただ、レーシングゼロに比べて、少し脚にきた感はあったので、私の評価は「レーシングゼロより少しだけ高速巡行が苦手」ぐらいのものです。

 

レーシングゼロのリムハイトが、フロント27mm、リア30mmであることと、重量分の慣性力の差ではないかと思います。

 

剛性感は、シャマルウルトラより硬く、レーシングゼロより少しだけ柔らかい

 

R-SYSは、「柔らかいホイール?硬いホイール??」と聞かれたら、「硬いホイールです」と私なら回答します。

 

シャマルウルトラと比較したら、間違いなく硬いホイールで、ガンガン踏んでないつもりでも脚がいつの間にか削られていきます。

 

レーシングゼロと比較したら、ほぼ同じレベル。

 

硬いフレームと合わせると拷問レベルの仕上がりになりそうな印象です。

 

ですので、踏んでいる感覚がほぼない程度、ペダルに体重をのせているだけという感覚で回すように走らせてあげるのがよさそうに感じました。

 

ロングライドでは、踏みすぎ注意

 

先にも書きましたが、少しでも踏んでいる感覚を感じながら走っていると、みるみる脚が削られます。

 

インプレッションのため、最終テストとしてソロアワイチをしてきたのですが、中間地点である福良到着時点で脚が終わりました。

 

東海岸が横風 or 向かい風、洲本から福良までが向かい風という過酷仕様だったため、踏み気味だったという自覚はあるのですが、シャマルウルトラでは脚がなくなるという惨状にはならないレベルだったはずなのですが・・・

 

西海岸に入っても、永遠と向かい風にさらされ、フォームを維持できなくなったために膝に痛みが発生するという悲劇に見舞われました。

 

ロングライドでは、序盤で脚を使い切らないように、少し抑え気味に走ることを意識した方がよさそうです。

 

ペース配分さえ気を付ければ、いいペースで走ることのできる優秀なホイールだと思います。

 

 

向かい風まみれのソロアワイチで、Ave28.4km/hは、私にしたら出来すぎの結果だと思います。

 

R-SYSは優秀!!

 

最後に

 

いろいろと私の感じたことを書かせていただきましたが、最重要ポイントはこれですよ。

 

 

 

かっこええ!!

 

 

見た目で一目惚れしたら、購入したらいいんですっ!!

 

お値段はかわいくないですけどもwww

 

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