【ロードバイク】コンチネンタルGP5000クリンチャータイヤをインプレ

大人気だったロードバイク用ハイエンドクリンチャータイヤ、コンチネンタルGP4000S2の後継タイヤとして登場したGP5000。

 

私も価格が落ち着いてきたタイミングで購入し、2019年3月17日の雨中シェイクダウンから約5,000kmを走行しましたので、インプレしてみたいと思います。

 

まずは、総合的なGP5000の使用感をお伝えしたいと思います。

 

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総括は、ヴィットリア コルサ G+ の軽量かつ耐久性向上版という印象

 

 

私の中では、この表現が1番しっくりくる感じです。

 

コンチネンタルのGP4000S2といえば、硬い乗り心地という印象が強いタイヤでしたが、GP5000は硬さがとれた印象があります。

 

タイヤの転がる感覚は、ヴィットリアのコルサ G+に近くなったように思います。

 

人によっては、「もっさりとした感じになった」と表現するかもしれません。

 

実際は、ヴィットリアコルサに比べて40gほどタイヤ重量は軽いです。

 

もっさりするはずはないのですが、そのように感じるのは、タイヤのグリップ力が上がったからではないかと思います。

 

GP4000S2は、コーナリングが苦手なタイヤという印象がありました。

 

比較的簡単にスキール音が鳴りだすタイヤだったのですが、GP5000に替えてからはスキール音を聞いていません。

 

タイヤのグリップ力は向上していると思います。

 

そこで、「タイヤのグリップが上がる=抵抗が増える」なので、「転がらなくなったのか?」という疑問が湧いてきます。

 

先に書いたとおり、「もっさり感がある=コロコロと転がっている感覚が乏しい」となりそうなものですが、実際は「よく転がるよ」と答えたくなる不思議な印象を受けるタイヤに仕上がっているように思います。

 

スーっと転がっていく感じですね。

 

実際、タイヤの転がり抵抗を検証しているBicycle Rolling Resistanceが発表している内容も、GP5000はクリンチャータイヤとして最高峰の値を叩き出しています。

 

あと、タイヤを手で触った感触ですが、かなり薄くなっています。

 

ペラペラ感は、ヴィットリアコルサと同じレベルではないかと思います。

 

故に、耐久性もヴィットリアコルサ寄りになり、落ちている可能性が高いように感じます。

 

2,400kmを走行し、パンクは発生していませんので、問題ないレベルだとは思いますが、摩耗は早いのかもしれません。

 

この点は、もう少し距離を走らないと分からないですが、現状のタイヤの減りは以下の画像のとおりです。

 

 

1枚目がフロント、2枚目がリアですが、ともにインジケーターを見る限り、まだまだ走れそうです。

 

【2020年4月15日追記】

5,000km強を走った時点で、ついにパンクしました。

 

前輪がサイドカットしてしまい、強烈な破裂音とともにプシューっと・・・

 

パンク修理中に、タイヤを触ってみたのですが、かなり薄くなっており、パンクも致し方なしという状態でした。

 

やはり、GP4000S2と比較すると、耐久性は落ちる印象です。

 

しかし、他社のハイエンドクリンチャーは3,000kmを走行した時点で交換しようと思えるほど摩耗するものが多いので、5,000km走行できたのは優秀かと思います。

 

総括としては、私的感想を交えさせていただきますと、「ハイエンドタイヤクリンチャータイヤから選ぶならGP5000でしょう!!」と言いたいところです。

 

 

先代のGP4000S2との比較

 

先に書かせていただいた概要と似たところはあるのですが・・・

 

先代の超人気タイヤ、GP4000S2との比較を書いてみたいと思います。

 

率直にいうと、「さらに気持ちよく転がるようになり、グリップ力が少し向上し、耐久性が若干落ちたタイヤ」という印象です。

 

今回、タイヤ性能を評価するポイントとして、以下の6点についてインプレしていきたいと思います。

 

・タイヤ重量

・転がり抵抗

・グリップ力

・振動吸収性

・耐パンク性能

・耐久性

 

タイヤ重量 評価:★★★★★

 

 

GP5000の重量は実測で212gでした。

 

GP4000S2のカタログ値は225gです。

 

GP5000と比較すると、10g減

 

タイヤを手に取ってみると、明らかにGP5000の方が軽いことが分かります。

 

ヒルクライムには有利に働くと思われます。

 

ただ、ヒルクライムで明らかに軽く走れるようになったと実感できるかと言われると、「さすがに体感できるほどの差はないかも・・・」というのが正直なところです。

 

しかし、軽量なのは間違いありませんし、走りに影響していることも間違いないと思います。

 

富士ヒルのようなロングディスタンスのヒルクライムでは、間違いなくタイム差が現れてくるかと思われます。

 

転がり抵抗 評価:★★★★★

 

転がり抵抗は、前述のサイトが数値化してくれた内容を参照するのが確実。

 

BicycleRollingResistance

 

GP4000S2は、12.2W

GP5000は、10.0W

 

数値上、転がり抵抗が驚異的に軽減されており、さらなる飛躍を遂げています。

 

各タイヤメーカーのハイエンドモデルと比べても、圧倒的な転がり係数です。

 

ここまでは、数値上の話。

 

私の体感では、転がり感に大差はないと感じました。

 

ファーストインプレッションでは・・・

 

長期に渡り、GP5000を使用した後、GP4000S2に出戻りしてみたのですが、GP5000の方が気持ちよく転がってくれます。

 

硬めの走行感が好きな方は、「GP4000S2の方が転がる!!」とおっしゃるかもしれませんが、ゴロゴロと転がっていくか、スーッと転がっていくかの印象の差であって、抵抗感=タイヤが止まろうとする感覚は、GP5000の方が少なく感じます。

 

ですので、間違いなく、転がるタイヤです。

 

グリップ力 評価:★★★★★

GP4000S2とGP5000を比較した際、1番感じるのはグリップ力の向上です。

 

先にも書きましたが、GP4000S2は、ハイエンドクラスのタイヤの中でも、スキール音(コーナリング中にタイヤが鳴くような音)が鳴りやすいタイヤでした。

 

スキール音は、タイヤのグリップ限界の手前当たりで鳴り始める音です。

 

要はスキール音が鳴り始めたら、タイヤがスリップする1歩手前=グリップの限界が近いということです。

 

GP4000S2では、スキール音を聞く機会が多かったのですが、GP5000ではスキール音を聞くことがなくなりました。

 

スキール音を鳴らすほど、限界ギリギリのコーナリングをすることがなくなったというのもあるかもしれませんが・・・

 

コーナリングの安心感は、ヴィットリアコルサに近くなったように感じます。

 

実際に、手でタイヤのトレッド面を触ってみると、GP4000S2よりも滑りが悪い=抵抗感がある=グリップ力がありそうに感じました。

 

振動吸収性 評価:★★★★

 

こちらもGP4000S2に比べて、性能が向上していると感じる点です。

 

タイヤのゴム感がより強くなったと表現すれば分かりやすいでしょうか?

 

形容するなれば、モチモチっとした乗り味になったというのが分かりやすいかもしれません。

 

GP4000S2は、硬いタイヤというイメージが浸透していると思います。

 

私も硬いタイヤだなと思います。

 

路面の細かい凹凸を拾いやすく、上半身に反動が伝わりやすい気がします。

 

それに比べて、GP5000は凹凸による反動は少なくなっているように感じます。

 

多少の凹凸であれば、跳ねずに乗り越えていける柔軟性がある感じですね。

 

こちらもヴィットリアコルサに近づいたイメージです。

 

耐パンク性能 評価:★★★★

2,400kmを走行した現時点では、パンク回数は0回ですので、悪いことはないかと思います。

 

ただ、タイヤを手で触った感触では、GP4000S2よりもタイヤが薄くなっています。

 

触れば一目瞭然というぐらい、薄くなっています。

 

ですので、耐パンク性能は低くなっているかもしれません。

 

特に、GP4000S2の頃から言われていたサイドカットへの耐性は低い可能性があります。

 

路面に小石が散乱しているような路面状況の悪いところを高頻度で走るような方は、使用を控えた方がいいかもしれません。

 

しかし、どのメーカーのタイヤも、ハイエンドクラスのタイヤはレース用に薄く作っていると思いますので、GP5000だけが特別というわけではないかと思いますが・・・

 

【2020年4月15日追記】

5,000km強を走った時点で、サイドカットによるパンクが発生しました。

 

やはり、サイドカットが曲者です・・・

 

パンク修理時に、GP5000を触ってみたのですが、かなり薄くなっていました。

 

少々鋭利な小石1つで貫通するのも致し方なしというぐらいの薄さ加減でしたので、どちらかと言えば、耐久性の問題なのかもしれません。

 

耐久性 評価:★★★★

 

コンチネンタルは、GP5000の耐久性をGP4000S2と同じと公表しています。

 

タイヤの箱に4,859kmでタイヤ交換するように記載があります。

 

しかし、耐パンク性能の項でも書きましたが、タイヤが薄くなっているので、GP4000S2の頃のように6,000km、7,000km、10,000kmと走れるわけではないかと思われます。

 

実際、3,000km程度を走行して、「タイヤ交換しないといけないかも?」と感じた方もいらっしゃるようです。

 

【2020年4月15日追記】

先にも追記しましたが、5,000km強を走った時点でパンクしました。

 

5,000kmを走れた時点で、他社のハイエンドモデルより耐久性は高いことになるかと思いますが、GP4000S2と比較すると、見劣りしてしまいますね・・・

 

しかし、他社は3,000kmを走ったあたりから薄々になってくるので、5,000kmは相当に優秀だと思います。

 

タイヤ幅

 

GP4000S2は、実測値が少し太めとなる傾向がありました。

 

25Cタイヤであれば、実際は27ぐらいでした。

 

しかし、GP5000の25Cタイヤであれば、25+1の範囲には収まっている印象です。

 

最近のフレームであれば、28Cもセットできる設計になっているでしょうから、特筆気にしなくてもいいとは思います。

 

価格 評価:★

 

GP5000の価格は、登場からだいぶ時間が経ったので、手を出しやすい値まで下がってきています。

 

Amazonで、2本セット11,200円あたりが最安値でしょうか。

1本当たり5,600円ですね。

 

 

海外通販であれば、4000円台前半が相場かと思います。

 

wiggleであれば、4,200円程度。

Continental Grand Prix 5000 タイヤ – wiggle

 

ProBikeKitで、4,150円程度です。

 

ProBikeKitは、頻繁に10%OFFクーポンが登場するので、その対象となった場合は3,000円台と最安値レベルになります。

※GP5000は、かなりの人気商品のようで、10%OFFクーポンの特別対象外になることも多いですので、よく確認してください。

 

CONTINENTAL GRAND PRIX(グランプリ) 5000 クリンチャータイヤ – ProBikeKit

 

まとめ

 

コンチネンタルGP5000は、GP4000S2とは少々性格の異なるタイヤに変貌を遂げていますが、高性能タイヤであることに変わりはないと思います。

 

GP4000S2と同じく、リピーター率の高いタイヤとなりそうですので、履いたことのない方は1度試してみることをおすすめします。

 

GP4000S2のインプレ記事も参考にしてみてください。

 

 

 

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