コンチネンタル GP4000S2 25C クリンチャータイヤをインプレ

レースやイベントで5台のロードバイクを見れば1台は履いているクリンチャータイヤ、コンチネンタルのGP4000S2のレビュー記事です。

例に違わず、私も1番おすすめするクリンチャータイヤ。

よく転がり、耐パンク性能が高く、ロングライフで、そこそこグリップするという素晴らしい性能を持っています。

初めてのタイヤ交換を検討されている方の参考にしていただくため、完成車着用率が非常に高いヴィットリアのザフィーロとの比較もしています。

ちなみに、私がザフィーロからGP4000S2に交換した時は、あまりの走行性能の差に衝撃が走ったレベルでした。

それでは、詳細をみていきましょう。

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コンチネンタルのハイエンドクリンチャー GP4000S2

ドイツのタイヤメーカー、コンチネンタルは様々なタイヤを世に送り出しています。

フラッグシップモデルのGP4000S2、レース専用超軽量モデルのGP SUPERSONIC、全天候・全環境対応型のGP 4SEASON、前輪と後輪が異なる仕様のGP ATTACK & FORCEなど。

自転車通勤などに使う安価なタイヤのラインナップであれば、私も使用しているUltra Sportsなど。

各タイヤの特性については、日本の販売代理店であるミズタニ自転車のサイトで紹介されています。

ミズタニ自転車のタイヤ性能早見表

日本の道路事情を考えると、GP4000S2の特性が1番マッチしていることがよく分かります。

重量 (☆☆☆☆)

225gと軽量な部類。

対抗馬として挙げられるヴィットリアのCORSA G+の25Cが250gですので、GP4000S2の方がアドバンテージがあります。

重量だけにスポットを当てれば、SUPER SONICが145gという異次元の軽さを実現していますが、23Cであること、また耐久性をスポイルしていることを考慮すると普段使いには向かないため、異なるジャンルのタイヤと考えましょう。

普段使いを意識しつつ、レースでの使用にも十分対応可能なタイヤという部類では、GP4000S2は軽量です。

ザフィーロとの比較

340gと重量級。

その差、115gです。

といっても、その差がどれほどのものかが分からないと思いますが、タイヤの115g差は走行性能に大きな影響をおよぼします。

ホイールの性能評価をする際、リム重量が軽いとヒルクライムが速くなり、軽快感が出るといわれています。

回転体であるホイールの外周部は、遠心力が働くため、実重量よりも影響が大きくなるためです。

リムよりも外にあるパーツは何ですか?

そう、タイヤです。

タイヤの重量差は、数字よりもはるかに大きなものになります。

ヒルクライムで、アベレージ速度が1km/hは改善するインパクトがありました。

転がり抵抗の改善も寄与してのものですが、GP4000S2へのグレードアップの効果は大です。

転がり抵抗 (☆☆☆☆☆)

転がり抵抗を数値で確認するにはこちらのサイトを参照するのが1番。

BicycleRollingResistance

GP4000S2は12.2W

対抗馬のCORSA G+が12.2Wで横並び、シュワルベワンが12.3Wと僅差。

人気各社のハイエンドモデルの転がり抵抗は、拮抗しているということです。

ですが、実際に乗ってみると感じ方は異なります。

私の感覚では、GP4000S2が1番転がります

転がり出しの初動から、高速域まで全域について転がる感覚です。

シュワルベワンは、転がり出しは同等レベルですが、高速域で少し重い感じがします。

CORSA G+は、全域で重ったるいです。

心地よくスピードを出したい方であれば、GP4000S2一択でしょう。

ザフィーロとの比較

BicycleRollingResistanceに、ザフィーロの計測結果はありませんでした・・・

計測するにも値しないということでしょうか。

上位グレードのRubino Pro Control で16.9 Wですから、それよりも転がり抵抗が高いであろうことは想像が付きます。

数値だけを見ても、かなり進まないタイヤであることが分かると思います。

実際の走行感をお話すると、「自ら止まろうとする」感覚を味わうことができます。

GP4000S2の乗り味を知ってしまったら、ザフィーロに戻そうなんて絶対に思わないレベルです。

それぐらい違います。

平坦のアベレージが2km/h近く変わりますので、インパクトは大きいです。

グリップ力(☆☆☆)

GP4000S2の最大の弱点は、グリップ力が少々足りていないこと。

CORSA G+であれば、グッと踏ん張れるレベルのスピードと車体の倒し方でも、GP4000S2では、タイヤが滑るぎりぎりの感覚が伝わってくることがあります。

実際に、その領域を少し超えるとズルっといったことがありました。(すぐに立て直せましたが)

救いは、タイヤがブレイクする寸前であるというインフォメーションをライダーに伝えてくれることでしょう。

唐突にブレイクする特性であれば、使用するのは怖いのですが、そういうわけではないので問題ないと思います。

ちなみに、上記の話は、レースシーンにおけるグリップ限界に近いところまでタイヤを使った時の話であり、公道での一般的な走り方であれば、十分すぎるほどのグリップ力がありますのでご安心を。

ザフィーロとの比較

グリップ力に関しては、大きな差はないように思います。

西六甲の下りをそこそこ攻めての感想ですが、GP4000S2より少しグリップが低いかな?程度です。

振動吸収性 (☆☆☆)

要はタイヤの硬さですが、GP4000S2は硬いです。

アルミフレームにブチルチューブという組み合わせであれば、相当突き上げ感があります。

アルミフレームであれば、ラテックスチューブを導入し、硬さをまるめた方がいいです。

よく見られる組み合わせは、ミシュランのエアコンプラテックスチューブです。

PBK – MICHELIN(ミシュラン)A1 エアコンプ ラテックス ロードインナーチューブ

私が使用しているのは、ヴィットリアのラテックスチューブ。(こちらの方が安いことが多い)

PBK – ヴィットリアラテックスチューブ 仏式51MM

カーボンフレームによく合う特性かもしれません。

ザフィーロとの比較

硬さもそれほど変わらないと思います。

それぐらい、GP4000S2は硬い部類のタイヤということでしょう。

ケーシングはザフィーロが26TPIと乗り心地とはかけ離れたレベルの内容ですので、320TPIのGP4000S2とは大きな差があるはずなんですけどね。

転がり感のあまりの差に、振動吸収性の差を気にしなかっただけかもしれません・・・

耐パンク性能 (☆☆☆☆☆)

GP4000S2を履いていて、パンクしたことが2回しかありません。

その2回とも、ヴィットリアのラテックスチューブのバルブ根元から空気が抜け始めたというトラブルによるもので、GP4000S2が原因ではありませんでした。

小石やガラス、ネジなどを踏むこともあったと思うのですが、すべて弾いており、サイドカットなどが起こったことはありませんでした。

23C→25C→25Cと14,000kmほど使ってきましたが、ほぼノートラブルというのは驚異的だと思います。

ベクトランブレーカーという液晶ポリマーにも使用されている化学繊維が、耐パンクシートとして採用されており、軽量かつ耐パンク性能に優れるという特性を実現しているとのこと。

詳しくは、ミズタニ自転車のこちらのページを参照ください。

コンチネンタル テクノロジーについて

ザフィーロとの比較

耐パンク性能も同等程度です。

3,000kmほど走行して、1度もパンクしたことはありませんでした。

走行性能を捨て、耐パンク性能と耐久性に振っているだけのことはあります。

耐久性 (☆☆☆☆☆)

5,000kmを走れます。

パッケージにも4,859kmで交換と記載があります。

ロードバイクのタイヤは、3,000km程度で交換時期がくるものがほとんどの中、5,000km近くを実際に走れるのは、高い耐久性の証。

ちょうど5,000kmほど走行し、交換したGP4000S2のインジケーター付近の画像。

ほぼツライチになりかけており、トレッド面も平らになっていました。

さすがに5,000km以上の走行は、パフォーマンス的にも安全面でもやめておいた方がいいでしょうね。

まだ走れそうでしたけど。

ブラックチリコンパウンドという、これまで使用されてきたカーボン粒子の約10分の1の大きさしかないナノカーボン粒子を使用したコンパウンドラバーを使用しているとのこと。

これにより、タイヤの接地面が柔軟に形状変化することで、高い耐久性を実現しているのだそうです。

こちらも詳しくは、ミズタニ自転車のこちらのページを参照ください。

コンチネンタル テクノロジーについて

ザフィーロとの比較

耐久性も同等程度です。

3,000kmほど走って、ケーシングが見えるようになったとか、ひび割れが気になったというようなことはありませんでした。

タイヤ幅は、数字よりも太めのため、フレームへの干渉に注意

25Cタイヤですが、タイヤ幅が25mmではありません

27mmに届かないぐらいの太さがあります。

よって、メーカーや年代によっては、フレームに干渉する可能性があります。

23Cタイヤを使用している時点でフレームギリギリなようであれば、購入前に周囲の人やショップに相談して、事前にテストしておくことをおすすめします。

タイヤの装着方向が決まっている点に注意

タイヤにローテーション方向を示すマークがついてます。

タイヤをはめる前に、しっかりチェックしておきましょう。

空気圧について

推奨空気圧は、95PSI (6.5BAR) ~ 120PSI (8.3BAR)

空気圧の許容範囲が低めの設定になっているため、ヴィットリアなどの高圧まで対応可能なタイヤを使われていた方は注意が必要です。

なお、私(体重63kg)がおすすめする空気圧については、別記事にアップしていますので、参考にしてみてください。

関連記事:コンチネンタルGP4000S2とヴィットリア コルサ G+ の空気圧についての私見

価格 (☆)

ハイエンドモデルですから、高いです。

定価は7,000円+税

日本での実売価格は、安くても5,500円前後。

CORSA G+ とは、同じような価格設定。

海外通販に抵抗がなく、なるべく安く済ませたいという方は、海外通販を使った方が得策です。

Wiggleで詳細を見る

PBKで詳細を見る

ChainReactionCyclesで詳細を見る

Ribble Cyclesで詳細を見る

いずれの海外通販サイトも4,000円を切れば買いというレベルです。

関連記事:【海外通販】メジャーサイト、Wiggleの利用方法【ロードバイク】

関連記事:【海外通販】激安ガイツー、ProBikeKit (PBK) の利用方法【ロードバイク】

日本での購入であれば、こちら。

ザフィーロとの比較

定価は2,300円。

GP4000S2の3割程度で購入可能です。

自転車通勤やトレーニング用のタイヤとして使うにはもってこいだと思います。

ちなみに、海外通販のChainReactionCyclesでは、727円で購入可能でした。

ラテックスチューブ以下とは、恐ろしい・・・

Vittoria Zaffiro ロード バイクタイヤ

まとめ

私が使用してきたクリンチャータイヤの中では、最高レベルです。

本当に素晴らしい。

ある実験では、トレッドパターンが空気抵抗的に有利なデザインとなっており、高速巡航性能に一躍買っているという話もあります。

高価ではありますが、5,000km走行可能であることを考えるとコストパフォーマンスは高いです。

また、タイヤは走行性能の肝になるパーツです。

安全な走行のためにも、高性能タイヤの導入を強くおすすめします。

関連記事:【初心者向け】ロードバイクの機材へのお金のかけ方、優先順位について