タイヤの空気圧に関するこちらの記事の考え方をベースに、私なりにテストし、最適と思われる空気圧を探し出したので、それをご紹介したいと思います。
私が愛用している2種のタイヤの空気圧設定
具体的な数値を書いてしまいますね。
ちなみに、私の体重は62kg、ロードバイク総重量は10kg(サドルバッグやライト、サイコン等含む)といったところです。
総重量72kg。
また、主に走っている道は、神戸の幹線道路ですので、路面はかなり整備されたスムースな状況です。
以下、今のところのベストセッティング。
1.コンチネンタル GP4000S2 クリンチャー 25C
ホイール:シャマルウルトラ
チューブ:ヴィットリア ラテックスチューブ
フロント空気圧:7BAR
リア空気圧:7.5BAR
2.ヴィットリア コルサ G+ チューブラー 25C
ホイール:ボラワン50
フロント空気圧:8.3BAR
リア空気圧:8.7BAR
コンチネンタル GP4000S2 について
空気圧が高ければいいということに疑問を抱かせてくれたタイヤ。
推奨空気圧は95PSI(6.5BAR)~120PSI(8.3BAR)
パンパンで乗っていたころは、フロント8BAR、リア8.5BARで乗ってました。
推奨空気圧の範囲すら超える高圧(笑)
ご存じの通り、GP4000S2のコンパウンドは硬いことで知られており、8.5BARも入れれば、アスファルト路面の凹凸をダイレクトに感じれるほどに硬い乗り味になります。
この凹凸を感じれるほど硬くしたらダメなんですよね、ほんとは。
アスファルトの凹凸なんて、かなり小さい山なわけで、これにタイヤが突き上げられるということは、こちらの記事に書いたインピーダンス損失が発生しているということです。
スムースなアスファルトの凹凸ぐらいは、タイヤの柔軟性をもって乗り越えられないといけないわけで、8.5BARの空気圧は高過ぎということです。
フロント6.5BAR、リア7BARを試してみた際は、乗り心地が抜群によくなりましたが、タイヤの変形(ケーシングロス)が多いように感じました。
コロコロと転がる感じではなく、ぬめ~っと路面に張り付きながら走る感じといいましょうか。
ですので、6.5BARから0.1BARずつ上げていき、転がる感覚と乗り心地がどちらも納得できた空気圧が、上記のフロント7BAR、リア7.5BARというセッティングです。
ちなみに現在は所有していないのですが、以前にコルサ G+のクリンチャー25Cを使っていたことがあり、GP4000S2に比べて1BARほど高い空気圧設定の方がよい印象でした。
こちらの記事で紹介しましたヴィットリアの推奨空気圧算出アプリで、フロント8.3BAR、リア8.6BARという結果が出たので、おおむね間違いではないかなと思います。
コーナリングについては、ハイグリップではあるものの、いきなりずるっといく場面があるように思います。
特性として、あまり粘るタイヤではないように感じました。
耐久性については、文句なしです。
5000km走ってもノートラブル。
ちなみに、GP4000S2のトレッドパターンは空気抵抗的に1番有利なパターンをしているとの話もあるそうな。
関連記事:コンチネンタル GP4000S2 25C クリンチャータイヤをインプレ
ヴィットリア コルサ G+ について
「コンペチよりいいんじゃないの!?」と噂のタイヤですね。
推奨空気圧は7BAR(101PSI)~12BAR(174PSI)。
ヴィットリアは、GP4000S2に比べるとやわらか仕様。
GP4000S2と同じ空気圧で走ると、まったく転がりません。
「なんでこんなに重いねん!!」と言いたくなるぐらいに転がりません。
同じぐらいの転がり感を得るには、上に記載した通り、GP4000S2に比べて1BARほど高い空気圧を設定するべきと思います。
また、私の所有するコルサはチューブラーですので、クリンチャーに比べて0.3BARほど高く設定した方がよいように思います。
ということで、上述の通り、1番しっくりきた設定は、フロント8.3BAR、リア8.7BARとなりました。
ヴィットリアのアプリでは、フロント8.6BAR、リア9BARを推奨値としていますが、これは少々高すぎな気がします。
アスファルト路面の凹凸を結構感じるようになってしまいましたので。
コーナリングについては、よくグリップしますし、GP4000S2より危なげない感じがします。
耐久性については、GP4000S2より悪い印象。
4000kmほど走った時点で、トレッドがなくなり、ケーシングが見えてしまう箇所ができてしまいました。
とはいえ、どこぞやの決戦タイヤに比べれば、かなり耐久性はある方だと思います。
ちなみに、どちらのタイヤも海外通販に抵抗がないのであれば、Wiggleで購入されるのが1番お得です。
GP4000S2にいたっては、3000円代で売られていることもありますからね。
空気圧の微調整について
ご紹介した空気圧は、晴れたスムースなアスファルト路面の平坦な道を走る際のセッティングです。
このセッティングをベースにして、コンディションによって空気圧の微調整を行うべきです。
私が空気圧を変える要素は以下の通り。
1.ウェット路面:フロント、リアともに1BAR下げる。
→コーナリング時のグリップ確保のためです。2017年のミッドナイトエンデューロでは、GP4000S2でフロント6.5BAR、リア7BARという設定で走りました。
2.ヒルクライムレース:リアを0.5BAR上げる。
→ヒルクライムレースでは、後輪の荷重比率が上がるため、タイヤ変形量を増加させないためにリアの空気圧を上げます。
ただし、路面の粗さによっては上げない方がよい時もあるかもしれません。
3.ヒルクライムレース後のダウンヒル:フロント、リアともに1BAR下げる。
→2の通り、空気圧を高めに設定することになるため、ダウンヒルでは安全に下るためにも空気圧を下げてから下りましょう。
4.サーキット走行:フロント、リアともに0.5BAR上げる。
→鈴鹿サーキットや岡山国際サーキットでは、アスファルト路面の整備のされ方が、公道とは比べ物にならないほどスムースに仕上げられていますし、コーナーではしっかりとグリップするようになっています。
空気圧は高めに設定しましょう。
5.特殊なクローズドコース:路面の粗さ、コースレイアウトに合わせて、空気圧を設定。
→私が走ったコースで行くと、北播磨エンデューロの三木防災パークのコースは、路面状況が悪く、急なコーナーも多かったため、空気圧を低めに設定した方がよい状況でした。
堺浜クリテリウムの公園内特別コースは、路面状況がよく、急なコーナーも少ないため、空気圧を高めに設定した方がよかったです。
草津ナイトレースの公道コースは、路面状況はそこそこで、急なコーナーがあったため、通常より0.2BARほど下げて走りました。
あとは、体重+ロードバイクの総重量によって、私のおすすめ空気圧から増減しないといけないですね。
ヴィットリアのアプリでは、10kgにつき、0.7BARほど増減させることを推奨しているようです。
これらの要素は複合することもありますので、足し引きして空気圧を設定すれば、大きく外した設定にはならないと思います。
まとめ
ということで、完全に私のフィーリングによる最適空気圧のご紹介をさせていただきました。
いままでタイヤの空気圧に関してこだわりがなかったという方は、当記事の内容を参考値として、最適な空気圧を探す旅に出られてみてはいかがでしょうか。
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