いまも模索中ですし、勘違いも多かろうとは思いますがw
前回、技術論は話し手と聞き手のレベル感を合わせるのがコツという記事をアップしました。
私も幾度となくトラップにかかってきたわけです。
その中でも、盛大に沼にハマりこんでしまい、年単位で抜け出せなかった壮絶な勘違い話をしてみたいと思います。
この勘違いで3年ぐらいロスをしたんじゃなかろうか・・・
ペダリングは体重をのせることが重要という危険ワード
ロードバイク歴5年の私が、いつまでも速くなれなかった原因第1位と思われるのがこちらのペダリング論。
体重をのせてペダリングしよう!!
ロードバイク初心者には毒だと思います、これ。
どのような悪影響があったかというと
・膝伸展で踏むペダリングになりがち
・上体が前のめりになってしまい、全体のバランスが崩れた状態になる
・太腿を上げにくくなる
・サドルに接触する箇所が座骨ではなく恥骨になってしまうため、股の痛み問題にも発展しやすい
・ハンドルに寄っかかるような体勢になってしまうため、首や肩の痛みが発生しやすい
全身を痛めつける原因になっていた気が・・・
もちろん、体重をペダルにのせることが速さにつながり、重要であることは理解できます。
よく見聞きもします。
しかし、それは中級者以上の方に関してのみだと思います。
ざっくりですが、ペダリング上達の過程は以下の順番でクリアしていくのが理想的ではないかと考えています。
1.膝の軌道がぶれず、真っすぐペダリングができる
2.ハイケイデンス(90~110回転を常用可能)でペダリングができる
3.太腿をしっかりと上げてペダリングができる
4.膝の伸展を極力抑えた股関節主体のペダリングができる(0時~3時で踏める)
5.ペダルに体重をのせてさらにパワーを出すことができる←ここ!!
ご覧のとおりですが、ペダルに体重をのせ、パワーをさらにプラスできるように取り組むのは、ペダリングの基礎ができてからではないでしょうか?
上記1~4は、一般的に見聞きする踏まずに回すペダリングを実現するための要素です。
基礎中の基礎ですよね。
私の経験上、1~4を習得するフェーズでは、力強く、パワーを出そうとする行動、気持ちは不要ではないか思います。
むしろ、害。
その害の原因の一端になったのが、ペダルに体重をのせないといけない!!という気持ちと、ペダルに体重をのせるためと思いとっていた前のめりのフォームだったと思います。
結果、1~4の習得に余計な時間を費やす羽目になったというのが、私の1番の失敗談です。
先に挙げた悪影響についての補足をしてみたいと思います。
膝伸展で踏むペダリングになりがち
縦踏みっていうんですかね?
ペダルに体重をのせようという気持ちが、ペダルを上から下に踏んづけるような動作を引き起こしがちに感じます。
3時から6時を膝の伸展で踏んでしまう感じでしょうか。
いわゆるダメペダリングですね。
0時から3時を股関節主導でペダルを踏むためには、上体が前のめりでは難しいです。
股関節で踏む感覚を経験したことのない方は、頭の中がはてなで埋め尽くされるかもしれませんけど・・・
こればかりは、さまざまな情報をインプットし、自分の身体で実験して、体感する以外に掴む方法はないと思います。
結果論、太腿の前側(大腿四頭筋)にダメージがこなければ正解に近づけていると言っていいかもしれません。
私が以前にアップしたこちらの記事に詳しく書いていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
上体が前のめりになってしまい、全体のバランスが崩れた状態になる
しっかりとサドルに座れていない状態。
重心が前にいきすぎてしまうため、ふとした衝撃などへの対応も遅くなりがちで安全面においてもいいことがないと思います。
そして、身体のさまざまな箇所に痛みを発生させる要因にもなってしまいます。
私が苦しんだ痛みがこちらです。
サドルに接触する箇所が座骨ではなく恥骨になるため、股の痛み問題に発展しやすい
股が痛い(´;ω;`)
そもそもサドルの座っている場所、接触している場所が座骨ではなく恥骨メインになってしまうため、圧力のかかり方が異常。
お尻の一番肉がついている座骨周辺で座るのとでは負荷分散の観点からも比じゃないです。
その苦しみから逃れようと、ペダルに体重をのせようとしたり、ハンドルで支えようとするため、膝や肩、背中にまでダメージが波及するという拷問地獄と化します。
穴あきサドルの導入で、幾分かマシになり、150kmぐらいは耐えれるようになりましたが、根本的解決には至っていませんでした。
200kmを超えるようなロングライドは股の圧迫による痛みに悩まされた記憶があります。
現在は、以前から使用しているProの穴あきサドルを継続使用していますが、200km近く走っても股・尻の痛みに悩まされることは皆無になりました。
サドル沼に悩まれている方、もしかしたらサドルが合わないのではなく、根本的なサドルへの圧の掛け方が間違っているのかもしれません。
一生懸命、ペダルに体重をのせようと前のめりになっていませんか?
前傾を強くしないとという強迫観念から、前のめりになっていませんか??
1度、体重をペダルにのせるという意識をOFFにした方がいいかもしれません。
ハンドルに寄っかかるような体勢になってしまうため、首や肩の痛みが発生しやすい
前のめりになるということは、ハンドルに寄っかかる比率が上がるということです。
もし、そうならないのであれば、体重のほとんどがペダル=足にかかるため、一瞬で脚が尽きることになります。
ロングライド向きではありません。
ペダルに体重が分散されないとなれば、分散される場所はハンドル=肩や背中ということになります。
150kmを走ったあと、私の背中は毎度毎度バッキバキになっていました。
ハンドルから抜重し、ペダルに体重をのせようとしても、足が持たなかったんです・・・
というのも、上に挙げた縦踏みになってしまっており、太腿の前側(大腿四頭筋)を使う比率が高かったため、持久力のない速筋である大腿四頭筋が早々に悲鳴を上げてしまう。
足を残すことを優先するため、ハンドルに体重を分散させるしかない→背中・肩が逝くという構図ですね。
ハンドル、ペダル、サドルの3点支持のバランスが崩れるとすべてに悪影響が出るいい例だと思います。
今となっては、なぜ、サドルへの荷重を増やさなかったのかが不思議でなりません・・・
それも、サドルにどっかり座るな!ペダルに体重をのせるべし!!というペダリング理論に支配されたことの弊害だったのではないかというのが自己分析です。
太腿を上げにくくなる
前のめりになると、お腹と太腿の間のスペースがなくなってしまうため、太腿を上げるのが難しくなります。
太腿を上げれないと0時から3時で股関節を使って踏むのが難しくなるという悪循環が発生。
股関節で踏めないので、膝関節で踏んでしまい、膝に痛みが発生という泥沼最悪ルートの出来上がりです。
太腿はお腹に当てるぐらいの勢いでしっかりと上げた方が0時付近から踏み込みやすくなるので、前のめりの体勢はNGだったなというのが今の感想です。
最後に
体重をのせてペダリングをする
この一文が、ペダリング、フォームのすべてに悪影響を及ぼしたように思います。
大げさではなく。
ペダリング、フォーム、ポジションすべてにおいて、大事なポイントがいくつも存在しますが、それを知り、取り入れるタイミングが非常に重要だと思います。
インターネット上にアップされている情報が、どのレベルの人を対象とした情報なのか、今の自分に合った情報なのかを判断し、可能であれば、身近にいる経験者に聞いてみるということも必要ではないかと思います。
他にも多々、失敗談がありますので、また記事にしてみたいと思います。
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