私のロードバイク歴も4年になろうとしているこのタイミングで、ようやく気付き始めた上半身の使い方のポイントについてお話したいと思います。
腹部の力の入れ方というかフォームというか、体幹の使い方というか・・・
表現が難しいですね。
お伝えしたいことを私の感覚で率直に言うとこちらになります。
お腹を前に出す。
または、腰を前に出す。
書籍、ブログ記事などで記載されている同義の表現はいろいろあると思います。
・腰を入れる
・腰を立てる
・腰を寝かす
etc・・・
一見、異なることを指しているように見えるのですが、最近になって、すべて伝えたいことは同じなのではないかな?と考えるようになりました。
結局のところ、体幹を使うというポイントを伝えたいのではないかと思うのです。
以前にアップしたキノフィットを受講した際の記事でもお伝えしていますが、このお腹・腰を前に出す動作は本当に重要だと思います。
普通に自転車に乗っているだけでは、絶対に行わない動作なので、自分では気付けないと思います。
ですので、書籍で知るか、ロードバイク仲間に教えてもらうか、フィッティングサービスで教えてもらうぐらいしかないのではないでしょうか。
ロードバイク業界で有名な方の中でも意見が分かれるところなので、あくまで私の実体験、感覚をベースに解説してみたいと思います。
お腹を出すを知ったのは、「自転車の教科書」から
おじぎ乗りで有名な堂城賢さんの著書、自転車の教科書 -身体の使い方編- で紹介されていた例を見て、実体験してみて納得したのが最初でした。
著書で紹介されていた方法は、腹筋で背中をつけていない状態をキープするのに、腰を前に出すのと丸めるのとではどちらが楽かというのを体感する方法です。
実際にやってみて、腰を前に出した時とそうではない時のつらさを比較してみてください。
腰を前に出すように意識した方が、断然楽にキープできると思います。
詳しく知りたい方は、図書館などで読んでみてもいいかもしれません。
バイブルとして手元に置いておきたいのであれば、Kindleで手に入れれば、定価より安くなるみたいですよ。
そして、キノフィットを受講した際、木下さんにも同じことを教えていただいたので、かなり確度の高い方法ではないかと思います。
体幹を使う乗り方に慣れていないと先々で困る・・・
ペダリングについて、いろいろと考え試していくと股関節主導のペダリングにいきつくと思います。
膝の痛みや足の裏の痛みに悩まされている人も、股関節主導のペダリングを手に入れることで解決できるのではないかと私は考えています。
また、走力が一定のレベルまで達した時に、股関節主導のペダリングができていないとそれ以上走力が伸びなくなるのではないかと思うのです。
現在の私がそうなので・・・
根本的な部分からペダリングを再構築しているところなのですが、住友輪業さんの過去ログに目指すべきペダリングが書かれていました。
膝から下は脱力というキーワードを本当の意味で実現できないと厳しいなというのが私の考え。
膝から下を脱力すると簡単に書くことはできるんですけど、様々な身体の使い方を理解し、実現できるようにしないとたどり着けない境地ではないかと思うんですよね。
0時から3時で踏み込むというのも同じく。
私が最近強く感じるのは、膝から下を脱力し、0時から3時で踏み込むにはお腹(腰)を前に出す乗り方が出来ていないと実現が難しいということです。
もちろん、お腹(腰)を前に出すだけでは実現できないのですが、必須条件の1つなのではないかと思います。
ちなみに、住友輪業さんが唱える「差し込みペダリング」は、まさに股関節主導ペダリングのことではないかと今更ながらに考えているところw
「お腹(腰)を前に出す=前傾を強くする」 ではない
お腹(腰)を前に出すというと、前傾を強くすると誤解されるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。
確かに、スピードを上げたい時に前傾を強くすることでスピードアップを図れますが、必須というわけではないです。
前傾が強めない、ポタリングのような流している時でもお腹(腰)をクイっと前に出す意識を持っていれば、ペダリングが変わると思います。
お腹を前に出す乗り方は、初心者にはキツいが・・・
実際、お腹(腰)を前に出す乗り方は、慣れていない人にはキツいです。
長時間継続するのは困難。
それでも、可能な限りトライしてみてほしいです。
初心者の頃からお腹(腰)を前に出す乗り方に慣れていると、先々で何か新しいことを試してみたいという時にも試せることの幅が広がるのではないかと思います。
しんどくなったら、お腹を元に戻して休んでもいいわけですしね。
惑わされやすいのが、「お腹に卵を抱くように」というフォームを推奨する意見もあるという点
実は、私も惑わされたんですよね(;’∀’)
お腹に卵を抱えるように乗るというのは、こういう乗り方のことです。
お腹を引っ込めるようにして、背中を丸めて乗る感じでしょうか。
エンゾ・早川さんというロードバイクに関する本を何冊も出されている方が提唱していた乗り方なのかな?
まぁ、現時点において、私的には間違った乗り方だったわけですが・・・
※あくまで、背中を丸めるという点とお腹を引っ込めるという点についてのみの話。
エンゾ・早川さんの他の理論については知りませんし、私以外の方にとっては正解なのかもしれません・・・
確かに、この卵を抱えるように乗るというフォームは、初心者にとって楽なフォームなんですよね。
ハンドルに体重が乗らなくなるので、肩や手が痛いという方には救いとなる乗り方ですしね。
腹筋を使っている感覚なので、体幹を使っている感があるのも初心者にとっては分かりやすくていいのかもしれません。
幻惑ですけどw
なので、こちらのフォームに流されてしまいがち・・・
しかし、サドルへの荷重が大きくなり、ペダルに体重をかけることが難しくなりますし、胸が閉じてしまうため、呼吸がしにくいというデメリットがあります。
初心者の時に、逃げの1手としてしか役に立たない乗り方ではないかというのが私の考えです。
実際、超一流ロードレーサーであるペテル・サガンのフォームを見ても、エンゾ・早川さんみたいな乗り方はしてませんよね。
一時的な楽さに逃げるより、最初に苦労してでも後々使える乗り方を選択したいところです。
まとめ
お腹(腰)を前に出す乗り方に、初心者の頃から慣れ親しんでみましょう♪
ただ、本当に本領を発揮するには、他にも意識すべき身体の使い方があると考えています。
ペダリングと交えた考察記事は、後日、書いてみたいと思います。
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